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卒業即起業も ギーク学校の卒業課題で生まれた建設業界をスマートにする写真アプリがすごい

2015年11月06日 09時00分更新

文● ガチ鈴木/大江戸スタートアップ

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 デジタルハリウッドが運営する専門学校“G's ACADEMY TOKYO”(ジーズアカデミー)は、「セカイを変えるエンジニア【GEEK】を養成する」を教育理念に起業家、エンジニアを育てている。2015年4月に開校し、第1期生のプログラムが終了、卒業開発のプロダクトをお披露目する“GLOBAL GEEK AUDITION”が開催された。受講者は6ヵ月の期間でプログラミングの入門からウェブ、アプリの開発を学び、実際のサービスまで開発した。

 400人の応募から50人が選ばれ、この日はプロダクト開発までたどり着いた19人がプレゼンを行なった。上位に選ばれた10名はシリコンバレーへ招待される。発表者は実際に発表するサービスで企業とのアライアンス、技術を見てもらい転職の希望、中には卒業後、即起業する受講者もおり、本気度、サービスの完成度の高さも感じられた。中でもサービス、ビジネス展開とおもしろさを感じたプロダクトを紹介する。

建設業界をスマートにする写真アプリ

 観覧で参加した大企業やスタートアップ企業などで活躍するエンジニアの投票で19人の中からトップに選ばれたのが建設現場の工事写真をスマートに撮影、管理できるアプリ『photoruction(フォトラクション)』を開発した中島貴春氏。2016年1月にベータテストを開始、4月に正式版をリリース予定だ。

 建設現場の工事写真は、既定解像度以上のカメラを用意し、項目の決まった黒板を記入して写真を撮影。1ヵ所撮影したら次の場所へ、何度も黒板の内容を書き換えて再度撮影する。大量の写真をPCに取り込んで整理して、メモをもとに帳簿を作成して、国土交通省に提出するという作業が必要。写真は個人宅なら50枚から1000枚、大規模オフィスビルであれば5万枚という点数が撮られるという。これだけの工数の作業はあまりにも大変だ。

 スマホで撮る工事写真に特化したカメラアプリphotoructionは、電子黒板の情報をもとに写真を自動整理、またフォルダー構造を意識することなく必要な写真にすばやくアクセスが可能。帳簿もテンプレートを選ぶだけで、各基準に準拠したアルバムが作成できる。

 工事現場の明確な課題を解決するプロダクトで、“手堅さ”さえ感じさせる。

4Kの大自然映像を会議室の壁に!

 下村一樹氏の『LandSkip』は、大自然を撮影した4K映像を室内に連れてきてくれる風景の動画配信サービスだ。すでにベータサービス開始、各観光地をプロが撮影した大自然の4K映像の製作も進めている。利用シーンは家の壁や病院の天井、会議室などを想定。撮影した場所に誘導する観光プラットフォームとしても活用を考えている。

 無機質な会議室の壁に専用ディスプレーを設置して大自然の4K映像を流す、B2Bのビジネスも考案中。映像が切り替わることで頭がリフレッシュされ、停滞していた会議のムードが変わるといった効果もみられるという。

 個人的には会議には安らぎの風景だけじゃなく、火山などダイナミックな映像でアイデアがあふれるような雰囲気が見てみたい。

書籍化も見えた!? 失敗談共有サイト

“失敗力”といえば、経営者が失敗を語るカンファレンスも複数開催され、話題になったワードのひとつ。「失敗には必ず学びがある」として、共有サイト“refory(リフォーリー)”を開発したのが大石バロス昂氏。失敗談を投稿、閲覧できるコンセプトのサイトだ。

 似たようなコンセプトでは、自分語りで『ビリギャル』を生んだサイト“STORYS.JP”が有名だが、もしかすると失敗談から第2のビリギャルが生まれるかも……という期待もさせてくれる。その際はぜひ、書籍化をお声がけさせてもらいたい。

 今回、紹介したものも含めて、サービスはあくまで受講者が開発中のものだ。中にはアイデアレベルで実装には至っていないものもあったが、HTMLを触ったことがない状態から6ヵ月でサービスの開発までこぎつけた受講者もいるという。ここから新しいサービスが生まれてくる、そんな予兆は感じさせた。

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