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マイクロソフト・トゥディ 第168回

2次元の”俺の嫁”をリアルの世界に贈る「Microsoft HoloLens」

2015年11月05日 11時00分更新

文● 大河原克行、編集●ハイサイ比嘉

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まずは、産業デザインやヘルスケアなどの領域での利用を想定

 HoloLensは、こうしたエンターテイント分野での活用が期待される一方、エンタープライズ領域での活用も見逃せない。いや、むしろエンタープライズ領域での活用が先行しそうである。

 ナデラCEOは「まずは、産業デザインやヘルスケアなどの領域での利用を想定し、エンタープライズを対象に開発キットを提供。その経験を、Xboxをはじめとするゲーム分野などに反映させたい。5年ぐらいの流れの中で実用化していくことになる」などと述べた。

まずは、産業デザインやヘルスケアなどの領域での利用を想定

 現在マイクロソフトでは、NASAやPreambleと、HoloLensを活用することで実現するプロダクティビティの向上に関して、共同作業を進めている。また、米Case Westernとは、医療分野における活用について模索しているところだ。医療分野では、HoloLensによって表示される3Dを活用することで、活用範囲の広がりが期待されている。

 そのほかにも、Skypeに対応したHoloLensのアプリ開発も進行しているのに加えて、タッチデバイスを活用して、こちら側で見ているものや、聞いているものを、離れた場所にいる人にも伝えることができる技術の開発にも取り組んでいるという。そして、当然のことながら、教育分野での活用も期待されている。

Skypeに対応したHoloLensのアプリ開発も進行

マイクロソフトが気づいていない領域での活用や
新たな使い方も出てくることに期待

 米マイクロソフトのツノダコーポレートバイスプレジデントは、「教育でも、通信でも、クリエイティビリティでも、エンターテイメントでも、多くの分野に活用できるのがHoloLensの特徴。開発キットの提供が開始されることで、あらゆる領域において、HoloLensを使ってもらえる可能性が出てくる。マイクロソフトが気づいていない領域での活用や新たな使い方も出てくることに期待している」とする。

 そして、ナデラCEOも「HoloLensがどんなインパクトをもたらすことになるのか、私も想像がつかないぐらいに期待している。そして我々自身も、どんな可能性があるのかを考えている最中だ」とする。

 開発キットは、3000ドルと高価だが、そこからどんな可能性が生まれることになるのだろうか。

 そして、日本からの新たな発信にも期待したいところだ。


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