ISO 51200まで実用レベル!
α7S IIの画質をチェック!!
感度別撮影サンプル
今回使用したレンズは「Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS」。拡張感度設定はISO 50から最高でISO 409600まで。途方もない感度だが、それでも結構実用性があるのがすごい。ノイズはISO 6400くらいから気になってくるが、ISO 102400くらいにならないと目立ってこない。
さすがに画素数を抑えてでも高感度特性を上げただけのことはある。ISO 51200くらいまでは普通に使っても気にならないレベルだ。
解像感より画質にこだわる人にぜひ!
ミラーレス機ゆえのメリットも
基本的な機能はそのまま5軸手ブレ補正や4K動画の本体記録など、扱いやすさは抜群に上がった。AFに関しては撮像素子の特殊性からか、位相差検出方式の素子を埋め込んでおらず、コントラスト検出方式のみ。
それでも、試写した感じではAFスピードにストレスは感じなかった。位相差検出方式を併用している一般的なミラーレス機に比べても遜色はなく、コントラスト検出のみの中ではかなり高速な感じだ。
高感度特性や動画記録など、汎用性よりもちょっと特殊な用途での使用を想定されている面が強いが、記録解像度にこだわらずに、画質重視ならやはり本機はほかの35mm版フルサイズデジカメよりも一歩抜きん出ている感じがある。
画素数を増やして記録解像度を上げることで高精細で高解像にはなるが、α7S IIは必要十分な解像力の中で階調表現や質感描写などの画質にこだわっていると思える。画素数は多ければ多いほどいいと思うが、そこをスポイルしてでも得られる高画質も捨てがたいと思えた。ぜひとも画質にこだわる人に使ってもらいたいデジカメだ。
なお、α7S IIはミラーレス一眼なので光学ファインダーではなくEVFを使うことになる。背面モニターでも同様だが、一眼レフと違ってフレーミング時でも実際に絞りが動作しているので、背面モニターやEVFで絞りの効果、被写界深度を確認しながら撮影を行なえる。
一眼レフでは基本的に露光している瞬間しか絞りは動作せず、被写界深度を確認するにはわざわざ絞込みボタンを操作する必要があるうえ、ファインダーが暗くなってしまい、確実な確認は難しい。
また、ミラーレス一眼でも多くの機種は同様に露光の瞬間しか絞りが動作しないものが多い。ソニーのミラーレス機は基本的に常時絞りが動作しているので、ぼけ具合やピントの合い具合が確認できるのがいいところだ。
(次ページに続く、「30万円前後で手に入るフルサイズ一眼レフ ニコン D810」
この連載の記事
-
第3回
デジカメ
4万円台からの最新ミラーレス一眼4機種の画質をチェック! -
第1回
デジカメ
手軽に精細な写真を撮る! 1型以上のセンサーを採用する高画質コンデジ -
デジカメ
きれいに紅葉を撮るならコレ! 秋のデジカメ特集 - この連載の一覧へ