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きれいに紅葉を撮るならコレ! 秋のデジカメ特集 第2回

最高の画質で紅葉を! ソニー/ニコン/キヤノンのフルサイズ一眼画質をチェック!!

2015年11月03日 12時00分更新

文● 周防克弥

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ISO 51200まで実用レベル!
α7S IIの画質をチェック!!

感度別撮影サンプル

ISO 50

ISO 50

ISO 100

ISO 100

ISO 200

ISO 200

ISO 400

ISO 400

ISO 200

ISO 200

ISO 400

ISO 400

ISO 800

ISO 800

ISO 1600

ISO 1600

ISO 3200

ISO 3200

ISO 6400

ISO 6400

ISO 12800

ISO 12800

ISO 25600

ISO 25600

ISO 51200

ISO 51200

ISO 102400

ISO 102400

ISO 204800

ISO 204800

ISO 409600

ISO 409600

 今回使用したレンズは「Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS」。拡張感度設定はISO 50から最高でISO 409600まで。途方もない感度だが、それでも結構実用性があるのがすごい。ノイズはISO 6400くらいから気になってくるが、ISO 102400くらいにならないと目立ってこない。

「Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS」

「Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS」を装着したところ

 さすがに画素数を抑えてでも高感度特性を上げただけのことはある。ISO 51200くらいまでは普通に使っても気にならないレベルだ。

解像感より画質にこだわる人にぜひ!
ミラーレス機ゆえのメリットも

ハイライトの描写性がすごい。白飛びしにくく、色の飽和も少ない。ハイライト側のグラデーションが綺麗に出ている

ハイライトの描写性がすごい。白飛びしにくく、色の飽和も少ない。ハイライト側のグラデーションがきれいに出ている

木陰の影の部分、シャドー部の描写性もいい。木漏れ日の当たっている葉は白飛びせず色も出ている

木陰の影の部分、シャドー部の描写性もいい。木漏れ日の当たっている葉は白飛びせず色も出ている

質感の描写性は非常に高い。淡い色の花びらの再現性も良好だ。レンズのボケ具合も、近いボケだとエッジがたった2線ボケになるが、おおむねきれいにボケていく

質感の描写性は非常に高い。淡い色の花びらの再現性も良好だ。レンズのボケ具合も、近いボケだとエッジがたった2線ボケになるが、おおむねきれいにボケていく

 基本的な機能はそのまま5軸手ブレ補正や4K動画の本体記録など、扱いやすさは抜群に上がった。AFに関しては撮像素子の特殊性からか、位相差検出方式の素子を埋め込んでおらず、コントラスト検出方式のみ。

 それでも、試写した感じではAFスピードにストレスは感じなかった。位相差検出方式を併用している一般的なミラーレス機に比べても遜色はなく、コントラスト検出のみの中ではかなり高速な感じだ。

 高感度特性や動画記録など、汎用性よりもちょっと特殊な用途での使用を想定されている面が強いが、記録解像度にこだわらずに、画質重視ならやはり本機はほかの35mm版フルサイズデジカメよりも一歩抜きん出ている感じがある。

 画素数を増やして記録解像度を上げることで高精細で高解像にはなるが、α7S IIは必要十分な解像力の中で階調表現や質感描写などの画質にこだわっていると思える。画素数は多ければ多いほどいいと思うが、そこをスポイルしてでも得られる高画質も捨てがたいと思えた。ぜひとも画質にこだわる人に使ってもらいたいデジカメだ。

 なお、α7S IIはミラーレス一眼なので光学ファインダーではなくEVFを使うことになる。背面モニターでも同様だが、一眼レフと違ってフレーミング時でも実際に絞りが動作しているので、背面モニターやEVFで絞りの効果、被写界深度を確認しながら撮影を行なえる。

 一眼レフでは基本的に露光している瞬間しか絞りは動作せず、被写界深度を確認するにはわざわざ絞込みボタンを操作する必要があるうえ、ファインダーが暗くなってしまい、確実な確認は難しい。

 また、ミラーレス一眼でも多くの機種は同様に露光の瞬間しか絞りが動作しないものが多い。ソニーのミラーレス機は基本的に常時絞りが動作しているので、ぼけ具合やピントの合い具合が確認できるのがいいところだ。

(次ページに続く、「30万円前後で手に入るフルサイズ一眼レフ ニコン D810

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