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気軽にポチれるコスパ最強の実力派「EHP-OH1000」シリーズ

最新ハイレゾヘッドホンのたまらない臨場感に震えた!

2015年11月10日 11時00分更新

文● 飯島範久 撮影●篠原孝志(パシャ) 編集●ASCII.jp

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音質はあくまでストレート。しっかりした低音が魅力

ハイレゾだからといって線の細い感じはしない。J-POPでも低音が心地よく響くのはハウジング形状の効果か。何より(頭の大きい筆者でも)装着感良好!

 なんだかんだ言っても、やはり気になるのはその音質。今回は、筆者と編集部員の2人が試聴してみた。

 まずは筆者から。筆者はアタマが大きいほうで、オーバーヘッドタイプだとヘッドバンドアームの調整幅が伸びきった状態になることがしばしばあるのだが、これはまだ余裕がありちょっとうれしい。耳もすっぽり覆ってくれ、しばらく聴いていても、そんなに締め付けられるような感覚にはならなかった。

 いつも聴いているハイレゾウォークマンに装着してみたが、これが実にすばらしい。派手さはまったくなく、原音をストレートに耳の中へ届けてくれるような感じ。

 とはいえ、J-POPを聴いても低音はしっかり響き、ボーカルも高音域のハイハットもとても明瞭。

 ピアノ曲ならリスト「ラ・カンパネッラ」の一音一音がクリアに聴こえ、久々に背筋がゾクゾクきてしまった。1960年代録音の決してよい音質ではないリストの「超絶技巧練習曲」も、目の前で弾いているような臨場感を感じてしまった。

 実はこれまで、オーバーヘッドタイプは長く装着していると蒸れやすいので避けてきたのだけれど、この音を聴いてしまうと、やっぱりイヤホンタイプでは味わえない広がりを感じられて物欲も高まってくる。しかも、これが実売1万円台前半というのだから、コスパ最強と言わざるを得ない。

低音に迫力アリ!

編集部のAV担当。好きな音楽の傾向は重低音系

編集部ハシモト
聴いたのは:J-POP/男性ボーカル
・低域が強く迫力がある。でも、強すぎることはなくちょうどいい感じ
・中域も繊細な音がきっちり再現されている
・最近のJ-POPなどを聴くのには個人的にはこのくらいがバッチリ
・コンパクトなボディーなので心配だったが、音の広がり感も問題ない

中音域の解像感に満足!

編集部の周辺機器担当。オールマイティーに聴く模様

編集部ナカムラ
聴いたのは:アニソン/女性ボーカル
 Astell&Kernのハイレゾ入門機「AK Jr」で試聴。全域でバランスがよく、オールマイティに使えそう。特に中音域の解像感が素晴らしく、ボーカルの一音一音を繊細に表現するので女性ボーカルの楽曲が好相性。ゆったりしたバラードを聴いて浸りたいですね。

クセの少ないスタンダードなハイレゾ入門ヘッドホン
“最初に1台”によろしいのではないでしょうか!

 ということで、今回はハイレゾ対応オーバーヘッド・ヘッドホンを試聴してみたけど、「えー、ホントにそんなスゴイの?」と、これを読んだだけでは半信半疑になるかもしれない。量販店などで試聴できる場所があれば、ぜひ試してほしい。

 1万円台でこれだけの音質が手に入るのであれば、『エレコムやるな』と思うはず。もうノーマルのヘッドホンなんて使っている場合じゃない。また、ハイレゾ対応とはいえ、スマホ用リモコンなど使い勝手もおろそかにしていない。ちょっとでも高音質に興味があるのなら、選択肢に入れてみはいかが?

「EHP-OH1000」シリーズの主なスペック
サウンドシステム 密閉型
装着方式 オーバーヘッドタイプ
ドライバーユニット ダイナミックφ43mm
インピーダンス 16Ω
音圧感度 100dB/1mW
最大許容入力 100mW
再生周波数帯域 20Hz~40kHz
プラグ形状 EHP-R/OH1000A φ3.5mm 3極ミニプラグ
プラグ形状 EHP-R/OH1000M φ3.5mm 4極ミニプラグ
コード長 約1.2m(片出し)
使用時サイズ 幅180×奥行80×高さ190mm
折り畳み時サイズ 幅180×奥行50×高さ120mm
質量 約180g(コードを含まず)

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