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無料化、そしてゲームを超えてCG映像を作る時代へ

ゲーム業界から革命起こる、進化続けるUnreal Engineの今

2014年10月24日 13時00分更新

文● 新清士、編集●ASCII.jp

UE4の無料化のインパクト

 Epic Gamesは、UE4の料金を改定し、サポートなしのフリー版の提供を開始すると発表した。ゲームやアプリケーションを制作・販売した場合に、四半期(3ヵ月)ごとの総売上が3000ドルを超えた分に関して、売上の5%のロイヤリティーをEpic Gamesに支払うというモデルにしたのだ。

 「もっと多くのユーザーにUE4を試していただくためには、障害は取り除かれるべきだとの結論に至りました」と説明している。ユーザー数の拡大によるビジネスチャンスを狙う劇的な転換を図ってきたのだ。「ゲーム開発や教育、建築、ビジュアライゼーションやVR、映像制作やアニメ等、様々な用途にご利用いただけます」(公式ブログより)と説明しており、ゲーム以外の領域への拡大も目指したことがはっきりとわかる。

 特に、高性能なPCを使うことを前提としているVR分野への拡大が広がろうとしている。

 Oculus VRのパートナーエンジニアリングスペシャリストの近藤 義仁氏は、2016年1~3月期に発売が予定されているVRゴーグル「Rift」でUE4がどのように使われているのかという事例を紹介した。近藤氏は、9月に米ロサンゼルスで開催されたカンファレンスで、Oculus VRが開発したVRの短編CG映画の「Henry」がUE4で開発されていることを明かした。

Oculus VRの近藤 義仁氏

 また、最初の導入としてVR開発に手をつけるには、UE4は非常で簡単であることを、おでん状のオブジェクトを3分間で制作するデモを実際に見せた。UE4には「VRプレビュー」というモードが搭載されており、何らかの3DデータをRiftで表示することは、とてつもなく簡単にできる。

近藤氏が3分間で作成した「おでん」。Oculus Riftを被ると、3D立体映像に見える

(次ページでは、「UE4はモバイルゲームにも」)

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