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デジタルコンテンツEXPO 2015

96chの超サラウンド音響に超人スポーツ いま体感できる未来のエンタメが集合

2015年10月23日 17時30分更新

文● ガチ鈴木/大江戸スタートアップ

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 未来のエンターテインメントを実現する最新技術が集結、“デジタルコンテンツEXPO 2015”が2015年10月22日~25日に東京のお台場の日本科学未来館で開催。ヘッドマウントディスプレーのVRから、センサーとインターフェースを組み合わせた体験装置、カラダいっぱいで楽しめるインタラクティブなものまで、実際に楽しめるコンテンツが盛りだくさんだった。

立体音響を超越する96ch没入型聴覚ディスプレー

 見た目から圧倒されそうな『音響樽』は、世界初の没入型音響ディスプレーシステム。内部に96個のスピーカーを設置、現実世界の音響環境に近づけた96chの超サラウンドを体験できる。ジェット機の通過を収録した音響など、当然ながら5.1chのスピーカーとは比べられないほどの距離感と音の移動を感じることができた。

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 収録は80個のマイクを取りつけた球体型の“フラーレンマイクロホン(80ch)”を使用。コンサートホールや駅のホーム、ジェット機の着陸などの音を収録した。80chの音の信号をデジタルアンプで96chに拡張して再生している。複数の音響樽とマイクロホンのセットをネットワークをとおして遠隔地でお互いの音声環境を結ぶことも可能で、音楽のセッション、練習もできるという。

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 期待してしまうのはヘッドマウントディスプレーの360度のVR空間と音を組み合わせて、どんな表現ができるか。将来的にはVRの映像と結びつけることは可能だが、当面は音だけでどこまでリアリティーを追求していけるかを研究していきたいとのことだ。(出展:東京電機大学、九州大学、明治大学、情報通信研究機構)

立体映像に“触れる”装置

 視触覚クローンは2つ並んだブロック状の装置の中に入れたモノを、となりのブロックに立体映像で映し出し、しかもそれを実際に触った感触まで表現できるインタラクションな装置。実際に手を入れるとお互いの手を触っている感覚が得られる。

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 手の動きが完全に同期し、クローンが相手側に送られるわけだが、映像はミラーで反射させているだけで、触った感触は手の形状を奥に設置した『Kinect』で検出。モノとモノ、この場合は手と手が触れた場所を判定し、ブロックの中で上下左右の四方に設置された超音波を発射し、まるで触っているかの感覚が得られる。精度は手の凹凸を感じれるほどだ。

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 紙風船程度であれば、触って動かくことも可能。触覚として感じられるほど出力の高い超音波なので、手で触れる分には大丈夫だが、耳で聞くと問題があるかもしれないらしく、実験した人はいないとか……。(出展:東京大学大学院新領域創成科学研究科 篠田・牧野研究室)

カメラ、モニター、スマートロック全部入りドア

『すごいドア』はスマートロック、カメラ、防犯モニター、お出かけに便利な情報ディスプレーとひとつひとつはあるサービスがすべて詰まった、その名のとおりなんでもアリな“すごい”ドアだ。スマートロックは、広がりはじめているスマホと無線で通信して開錠するものとは異なり、ネットワークをとおしてワンタイムロックキーを発行、パターン照合で開けるような仕組みでセキュリティーを高めている。

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 コンセプトは家族のライフログを残すこと。めずらしいのが内側にカメラが付いていて、家族で出かけるときにみんなの笑顔を撮ったり、出掛けるときに「早くしなさい」と怒られているところを撮ったり、特別じゃない何気ない日常のワンシーンを残したいという。また顔認識で必要な情報を必要な時にレコメンドしてくれる。朝出かけるときは運行状況や天気を表示、買い物時にはお得なセール情報を表示する。

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 また『すごいドア』と同じく展示されていた『GRIDVRICK』。こちらは、おもちゃのブロックで部屋の間取りをつくると3DCGで家の間取りが表現されるというもの。ブロックを抜き差しすれば、リアルタイムでモニターに反映されるため、直感的な操作で間取りを試行錯誤できる。不動産、住宅情報サイト『HOME'S(ホームズ)』を運営するNEXTならではのサービスだ。オキュラスを利用すれば、3D空間に入って歩いて回れる機能も搭載。(出展:NEXT)

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人類を超越する? 謎の超人スポーツ協会

 会場内で開催されている“第1回超人スポーツEXPO”。さまざまな技術とスポーツを組み合わせたものや、運動が苦手な人でも楽しめるような新しい競技の開発・研究を行う超人スポーツ協会によるものだ。日本科学未来館前のフィールドも利用してブースを展開し、さまざまな新スポーツのアイデアが展示されていた。

 その中でもひと際大きなブースを構えていたのが、スタートアップ企業meleapの『HADO』だ。

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 腕にウェアラブルセンサーデバイス、顔にスマホを装着できるヘッドセットを装着。腕の動きに合わせて魔法の攻撃が相手に飛んでいく。相手チームのライフを削っていく対戦格闘のような、未来のフィールドスポーツだ。闘っている様子は大型のディスプレーで、AR表示とともに観戦できる。

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 取材日の22日は修学旅行で日本科学未来館までやってきた小中学生も多く、ギャラリーは目を輝かせながら観ていた。(出展:meleap)

ビル群を切り裂く空中ブランコ体験

 バーチャルリアリティーの可能性を研究し、インタラクティブな装置を開発するソリッドレイ研究所の2015年の展示は空中ブランコの『飛翔体験』だ。2台の3Dプロジェクターを上下に投影し、3Dメガネとヘッドトラッキングセンサーにより、実寸大の3DCG空間を表現するシステム。実際に設置されたブランコに乗り、高層ビルの間を疾走する映像を観ると、不思議なほど臨場感と浮遊感が味わえる。これは実際に味わってもらわないとわからないだろう。(出展:ソリッドレイ研究所)

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人の動きを検知し、ロボットアームが動く

『LazyArms』はセンサーで人の腕の動きを検知し、左腕で色が変わり、右腕の動きに応じて、吊るされた9本のロボットアームがさまざまな動きを見せるインタラクティブなアート作品。刀で切るような動きをすれば、ザザッと動くためゲームにも応用できそうだ。(出展:デイジー)

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 ここで紹介した以外にもVRなど体感できるコンテンツや展示が盛りだくさん。“デジタルコンテンツEXPO 2015”は、10月25日まで東京のお台場の日本科学未来館で開催中なので、この週末は最新の技術に触れてみては!

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