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クラウド、ネットワーク、デバイスのエンジニアがいよいよ邂逅する

IoTの異才たちがLT18連発!SORACOMのフライデーナイト

2015年10月19日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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10月16日、ソラコムは初の開発者向けイベント「SORACOM Developers Conference #0」を開催した。矢継ぎ早の新サービスの発表から、クラウド、ネットワーク、デバイスのエンジニアがそれぞれの強みを魅せた怒濤のLT18連発までを完全レポートする。

初の開発者イベントで順調な滑り出しを報告

 9月30日に、モバイルデータサービスの「SORACOM Air」とデータ転送支援サービスの「SORACOM Beam」を発表したソラコム。従量課金制のSIMとAWS上のプログラマブルな交換機能を組み合わた次世代のIoTプラットフォームは、ソラコムの地盤となるクラウド界隈のみならず、デバイスやネットワークのエンジニアたちの熱烈な歓迎を受け、日々新しい「やってみた」がブログにアップされる状況になっている。

 こうしたホットな状況を受けて開催された第0回となるSORACOM Developer Conferenceには、抽選で選ばれた多くのエンジニアが渋谷のdot.に集合した。冒頭、登壇したソラコム代表取締役社長の玉川憲さんは、集まった参加者に謝辞を述べた後、「発表直後はSNSの反応が一気に上がり、『SORACOM山』ができたほか、多くの方に使っていただいている」とアピール。発表直後に、直販サイトでの購入できる枚数を20枚から10枚に引き下げた結果、「個人で10枚購入する方も現れた。なにに使っているのか、聞いてみたい(笑)」といった事例も現れたと語った。

すっかりSORACOM Tシャツ姿が板に付いてきたソラコム代表取締役社長の玉川憲さん

 その後、玉川さんはお手芸のウルトラクイズ形式で、勘違いしやすい料金体系をわかりやすく説明した。たとえば、「SIMを休止状態にすると、SIMの基本料金は1日5円になる」は×で、一度アクティベートしたSIMは、休止状態にしても基本料金の10円/日はかかる(データ通信が休止される)が正解。また、「データ通信のSIMもSMS付きのSIMも同じ基本料金である」は×で、データ通信のSIMとSMS付きのSIMは、基本料金の日額が異なっているという(1枚あたり5円/日の追加料金)。聴衆とクイズを楽しんだ玉川さんは、1月27日に開催される「SORACOM Summit」でもウルトラクイズを実施することを予告した。

「カスタムDNS機能」と「AWS IoT連携」の新機能を追加

 玉川さんはさらに同日付で新機能「カスタムDNS機能」を発表した。これはSORACOM AirのSIMを挿したデバイスに独自のDNSサーバーを設定できる機能になる。

新機能の「カスタムDNS機能」はデバイスごとに独自のDNSを設定できる機能

 玉川さんからバトンを受け取ったソラコムCTOの安川健太さんは、カスタムDNS機能についてデモを行なった。SORACOMのGUIでカスタムDNSをアクティブにすると、SIMのグループごとに異なるDNSサーバーを割り振れるようになる。これにより、DNSのクエリを取得し、デバイスが正常かどうか確認したり、不正利用を検出できる。また、自社専用のプライベートDNSやIPアドレスを動的に変更するDynamic DNSなども可能になる。

 安川さんは、未認証ユーザーと認証ユーザーでグループを分け、未認証ユーザーに対しては認証用のポータルに誘導する、いわゆる「SIM向けキャプティブポータル」も実現できるのではと提案した。なお、カスタムDNS機能は1SIMあたり1日3円(税別)で提供され、10月中は無料で利用できるという。

デモを披露するソラコムCTOのドクトル安川健太さんSORACOM Airでのキャプティブポータルを提案

 また、先週のre:Invent 2015で発表されたばかりの「AWS IoT」の連携機能もSORACOM Beamに追加された。

 AWSのIoTプラットフォームサービスであるAWS IoTでは、IoTデバイスごとにクライアント証明書を入れる仕組みになっているが、これだと証明書の管理が面倒になる。「IoTデバイスがすべてリッチなスペックを持っているわけではないし、いったん入れた証明書の更新も大変」(玉川さん)。そのため、SORACOM BeamではIoTデバイスの証明書管理をSORACOM側にオフロードする機能を追加。これにより、クライアント証明書をSORACOM側で一元管理し、スマートにAWS IoTに直結できるという。

SORACOM BeamにAWS IoT連携機能を追加

 発表後2週間でリリースされた新機能だが、今後もこうした新機能を次々と投入していくということで、目が離せない。

(次ページ、やってみた系からIoTへの期待、製品紹介まで怒濤のLT大会)


 

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