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業界人の《ことば》から ― 第166回

センサー市場全体に占める日系企業のシェアは54%

日本の成長、逆転の一手はセンサー大国になることかもしれない

2015年10月15日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII.jp

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今回のことば

「日本は、センサー大国。新たなセンサーを開発する能力は世界のどこよりも長けている。成長市場においていいポジションにいる」(一般社団法人電子情報技術産業協会・水嶋繁光会長)

 CEATEC JAPAN 2015の開催初日となった2015年10月7日、シャープの水嶋繁光取締役会長が、「CPS(サイバー・フィジカル・システム)/IoTがもたらす生活と産業のイノベーション ~スマートセンシング、スマートコミュニケーション~」をテーマに基調講演を行った。

 水嶋会長は、CEATECの主催3団体のひとつである一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)の会長を務めるとともに、CEATEC JAPAN実施協議会の会長も兼務。基調講演では、こうした立場からの発言を中心に、実世界とサイバー空間の情報連携により、新たな付加価値を生み出すCPS/IoTによって、社会、産業、人々の暮らしがどのように変わるのか。そして、モノづくりからサービスまで、産業構造における変革と、人々の日常生活にもたらされる豊かな変化について言及した。

 まず、水嶋会長が指摘したのが、電子情報産業の変化だ。

通信機器やITソリューションは世界的な成長分野である

 電子情報産業は成長を遂げているが、その内訳をみると、ITソリューションサービスや通信機器といった分野は拡大しているものの、コンピュータおよび情報機器、AV機器は縮小し、踊り場にきているという。

電子部品やAV製品に強い日系企業だが、成長期待の高い分野でのシェアの低さが課題となっている。

 「電子情報産業の構成が変化してきている。これまで日本の電子産業の代表的製品であったAV機器は、成長性という点では課題がある。一方で、成長分野である通信機器やITソリューションは、世界シェアが10%に満たない。シェアの大きな分野は成長が鈍く、成長期待の大きい分野ではシェアが低い。ここに課題がある」と指摘しながら、「日本が大きな成長をするためには、新たなエンジンが求められている。その新たなエンジンになりうるのがCPS/IoTだ」とした。 

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