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絶対遊んでおきたいSteam名作選 第2回

魅力的なストーリーでゲームの”基本”がわかるアドベンチャー『Alan Wake』

2015年10月13日 17時00分更新

文● 篠原修司 編集●ジサトラアキラ

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 絶対遊んでおきたいSteam名作選。第2回は、多くのゲームで通用する”操作のキホン”が詰まった、定番TPS『Alan Wake(アラン・ウェイク)』を紹介します。

 Alan Wakeは、2010年5月にXbox 360専用ゲームソフトとして発売され、その後2012年2月からはSteamでもPC移植版が発売されたアクション&アドベンチャーゲームです。プレイヤーは小説家アラン・ウェイクとなり、休養に訪れた田舎町で不思議な現象に襲われます。

「3Dアクションゲームは難しそう」と思われるかもしれませんが、シングルプレイゲームのためマルチプレイと違って自分のペースで遊べ、さらにゲームそのものも公式に日本語に対応しているため、銃を撃つキャラを操作するタイプのゲーム(FPS・TPS)初心者にオススメの1本です。

『Alan Wake』 2980円

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チュートリアルで操作方法を覚えよう

 ゲームを始めると、ちょっとしたストーリーのあとすぐにゲームが始まります。ゲームの進行にあわせて、操作方法を覚えていく仕組みです。まずは、キーボードの“W”、“A”、“S”、“D”を使っての移動からはじめましょう。

“WASD”は移動の基本操作

 また、Alan Wakeでは“SHIFT”キーにダッシュが当てはめられています。この操作方法があるゲームとないゲームがありますが、SHIFTを押しながら移動すると早く走れるため便利です。

インドア派でも走るときは走る

 しかも、アラン・ウェイク先生は小説家のため体力がなく、ちょっと長く走るとすぐに疲れて歩く”という“スタミナシステム”を理解するのにも役立ちます。

 あとは障害物や段差を乗り越えたり、崖を飛び越えたりするスペースキーでのジャンプを覚えれば操作方法はカンペキです。

光を武器に闇に立ち向かえ

 Alan Wakeの敵は闇です。敵はアラン・ウェイクの書いた小説から産まれたものであり、そして闇のなかから突然現れます。

闇のなかから聞こえてくる声

 “彼ら”は闇からいきなり襲ってきます。しかし、焦ってはいけません。攻撃を受けてもすぐにはやられないので、まずは落ち着いて“Shiftキー+方向キー”で回避しましょう。

 もしダメージを受けたとしても、光のなかに入ると回復できます。闇が敵であり、光が救いとなる。ゲームをプレイするうえで、このことをよく覚えておくと良いでしょう。

ライトで敵の闇を焼き払え

 ほかのゲームにはない面白い特徴として、Alan Wakeでは敵と戦う前にまず“敵の闇を焼き払う”必要があります。じつは、出現する敵は闇に包まれており、そのままの状態では攻撃してもダメージを与えられないのです。

 敵を倒すには、まず右クリックで敵にライト(懐中電灯)の光を当てて闇を焼き払うことから行ないます。

 照準を合わせて撃つゲームと比べると手間が増えているだけのように思われるかもしれませんが、この“ライトを合わせる”という動作が、FPSやTPSの必須操作である、照準を合わせる練習にとても良いのです。

 そして闇を焼き払うと、ダメージを与えられるようになります。

 また、“ライトを合わせる”動作には敵の攻撃を止める効果もあります。敵に接近されて危ないときでも、とりあえずライトを合わせられれば緊急回避できます。

 照準を合わせる練習になり、危ないときのストップにもなる。ライトはAlan Wakeの基本であり、ライトで闇を焼き払ったら今度は左クリックでリボルバーの弾丸を発射しましょう。

闇の世界から抜け出そう

 Alan Wakeでは、夜の世界を探検していきます。夜、つまりあたりは闇に包まれており、この闇を抜け出して光の世界へと進まなければいけません。

 戦闘はマップ探索中にシームレスに発生し、突如として敵が出現して襲いかかってきます。ただし、出現時はセリフが出てくるため“今から襲いかかるぜ”と予告してからの優しい出現です。

 敵が現れたら、慌てる前にまずはライトを合わせ、敵をひるませつつ闇を焼き払いましょう。敵が出たらまず右クリックです。それだけで照準さえ合っていれば敵がひるみます。

 なかには飛び道具を使ってくる敵もいます。ライトでひるませられる敵は1体のため、離れているからと安心していると思わぬダメージを受けることがあります。

 闇に包まれた敵が手を振りかぶる動作をしたら、チュートリアルで学んだSHIFT+方向キーで避けるようにしましょう。

 事前動作をよく見て避けられるようになれば、FPS・TPSで必要なとっさの判断力が身につきますよ。

フレアガンでピンチを切り抜けろ!

 Alan Wakeでは、ダメージを受けすぎてピンチになると画面がモノクロになります。

 こうなったときは電灯などのライトがあるところまで逃げるか、まれに手に入る“フレアガン”を使って敵を一掃しましょう。フレアガンの弾に余裕があり、敵が多数出てきたときは使うことをためらってはいけません。

フレアガンは強力。危ないときは迷わず使おう

 さらに、ゲームを進めていくと車が使える場面もあります。闇夜を歩くより安全ですので、車が使える場面では積極的に使っていきましょう。

 ほか、マップ上では謎解きとは言わないまでも、ギミックを利用して進む場面もあります。

 オブジェクトやギミックなどを、あらかじめマップ上にあるものを有効利用することもゲームをうまくクリアするための重要な要素です。

グイグイ引き込まれるストーリーが魅力!

 ここまではゲームの説明を中心にしてきましたが、数あるアドベンチャー系ゲームのなかから、このAlan Wakeをオススメする理由はストーリーにあります。

 主人公は著名な小説家。しかし、彼は物語のなかでかなり危うい立場に立たされます。一体どうしてこうなってしまったのか? この不思議な現象は何が原因で起きているのか?

 Alan Wakeでは、こうしたストーリーを軸としたゲーム展開が楽しめます。

 通常のマップ探索でも“主人公がまだ書いていない小説の原稿”が落ちていたりと、“戦闘”ではなく“ストーリー”がメインであることが遊んでいてよく伝わってきます。

 そのほか、マップ上にあるラジオやテレビなどにも注目です。何気ないオブジェクトのように見えますが、いずれもスイッチを押すことでさまざまな物語を聞けるのです。

3D酔いしそうになったらしっかり休もう

 と、ここまで大絶賛してきましたが、一方で気を付けれなければいけない点もあります。それは“3D酔い”です。

 ここで言う3D酔いとは、画面の動きに酔って気持ち悪くなってしまうことです。じつはこのAlan Wake、視点が少し左に傾いているためまっすぐ歩いているつもりでもやや左に走るため酔いやすいのです。

 これを解消するためには、視点の方向をやや右にずらしてください。すると、“W”キーを押すとまっすぐ進むようになります。この違いに慣れないと、プレイがつらくなります。

 逆に、Alan Wakeをプレイしても全く3D酔いしないのであれば、だいたいのゲームは大丈夫です。

セール時に買おう

 そして先ほど、“ストーリーがオススメする理由”だと言いましたが、じつはもうひとつ理由があります。このAlan Wake、“セールの常連”としても有名なのです。

 価格はセールによってまちまちですが、90%オフで売られていたこともあり、内容のわりにかなりお得なタイトルです。購入時には新作の『Alan Wake's American Nightmare』とセットになった、『Alan Wake Franchise』(3980円)をオススメします。

 つまり、今すぐ買うのではなくセールを狙って買って欲しいのです。ちょうど良いことに、今の時期ならもうすぐハロウィンセールが始まります。このゲームが気になったのであればウィッシュリストに追加して、セールでお得に買いましょう。

 アラン・ウェイク先生、いつもセールありがとうございます!

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タイトル情報

『Alan Wake』

●Remedy Entertainment
●2980円(2012年2月16日) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows
ジャンル アクション、アドベンチャー

■著者:篠原 修司

・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: KiDD
・Twitter:@digimaga

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