画面右端から左フリックで呼び出す「Slide Over」
「Slide Over」「Split View」は、ほぼ同じ機能だが、アプリ側で対応するかしないかで所属が異なる認識でいい。ポイントとしては、「Split View」からスタートできるのではなく、「Slide Over」から「Split View」にシフトするといった行程があることを覚えておこう。
まず「Slide Over」は、縦画面・横画面問わず、あるアプリを立ち上げた状態で、画面右端からの左フリックで「Slide Over」として追加表示するアプリを一時的に呼び出せる機能だ。ふたつのアプリを交互に使用できるものではない点に注意だ。
以下、仕様をチェックするうえで、ここではすでに起動しているアプリをアプリA、「Slide Over」で呼び出したアプリをアプリBとして進めていく。
プライオリティはアプリAにあるままで、アプリBは一時的に表示されている状態になる。このとき、アプリBを呼び出した状態では、アプリAはグレーアウトしており、この間に限ってアプリBを操作できる。またアプリA側をタップすると、アプリBの画面は消える。もう1度アプリBを呼び出したいときは、「Slide Over」のアプリ一覧を呼び出したときと同じように、画面右端で左フリックをすればいい。
またアプリBを終了して、異なるアプリを「Slide Over」として設定したい場合は、画面上にあるバーをフリックすると一覧に戻ることができる。
「Slide Over」の状態で利用できる「Split View」
次に「Split View」。「Slide Over」の状態で、アプリAとアプリBのボーダーラインに注目してみると、バーが存在する。それをドラッグすると「Slide Over」から「Split View」に切り替わり、ふたつのアプリを同時に操作できるほか、表示比率も変更可能だ。
どちらかのアプリを終了させたい場合は、ボーダーラインを画面端まで移動させると、画面端に追いやられたアプリは「Slide Over」の状態で待機状態に移行する。なお「Split View」非対応のアプリの場合は、ボーダライン上にあるバーが表示されない。
「Slide Over」「Split View」には以上のような違いがあり、初見だと切り替えがとてもわかりにくい。しかし、慣れるとグレーアウトしておらず、かつ明瞭なボーダーラインがあれば「Split View」であるとわかるので、少し操作を意識するくらいでいいだろう。ともあれ、対応しているかどうか区別が付くのが、「Slide Over」時の小さいバーの有無というのは、なんとかしてほしい。