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「iPad Pro」「iPad mini 4」が欲しくなる!? iPad向けのiOS 9新機能に迫る!

2015年10月12日 11時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax)、編集●ハイサイ比嘉

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画面右端から左フリックで呼び出す「Slide Over」

 「Slide Over」「Split View」は、ほぼ同じ機能だが、アプリ側で対応するかしないかで所属が異なる認識でいい。ポイントとしては、「Split View」からスタートできるのではなく、「Slide Over」から「Split View」にシフトするといった行程があることを覚えておこう。

 まず「Slide Over」は、縦画面・横画面問わず、あるアプリを立ち上げた状態で、画面右端からの左フリックで「Slide Over」として追加表示するアプリを一時的に呼び出せる機能だ。ふたつのアプリを交互に使用できるものではない点に注意だ。

 以下、仕様をチェックするうえで、ここではすでに起動しているアプリをアプリA、「Slide Over」で呼び出したアプリをアプリBとして進めていく。

画面右端を左フリックで「Slide Over」対応アプリが表示される。またアプリは自動的に追加されるが、アプリの並び順やよく使うアプリの設定といったものは存在していない

 プライオリティはアプリAにあるままで、アプリBは一時的に表示されている状態になる。このとき、アプリBを呼び出した状態では、アプリAはグレーアウトしており、この間に限ってアプリBを操作できる。またアプリA側をタップすると、アプリBの画面は消える。もう1度アプリBを呼び出したいときは、「Slide Over」のアプリ一覧を呼び出したときと同じように、画面右端で左フリックをすればいい。

Safariを利用中に、「Twitter」アプリを呼び出してみたところ。Safari側はグレーアウトし、アクティブなアプリがTwitterだと視覚的に分かる。また「Slide Over」の画面占有率はスクリーンショットにある比率で固定。「Slide Over」を終了したい場合は、Safariをタップ、「Slide Over」で呼び出したアプリを切り替えたい場合は、「Slide Over」画面上から下フリックになる

 またアプリBを終了して、異なるアプリを「Slide Over」として設定したい場合は、画面上にあるバーをフリックすると一覧に戻ることができる。

「Slide Over」の状態で利用できる「Split View」

 次に「Split View」。「Slide Over」の状態で、アプリAとアプリBのボーダーラインに注目してみると、バーが存在する。それをドラッグすると「Slide Over」から「Split View」に切り替わり、ふたつのアプリを同時に操作できるほか、表示比率も変更可能だ。

「Split View」に対応するアプリの場合、ボーダーライン中央にバーがうっすらと表示される。それを少しドラッグすると「Slide Over」の状態から「Split View」に切り替わり、ボーダーラインが太くなる

 どちらかのアプリを終了させたい場合は、ボーダーラインを画面端まで移動させると、画面端に追いやられたアプリは「Slide Over」の状態で待機状態に移行する。なお「Split View」非対応のアプリの場合は、ボーダライン上にあるバーが表示されない。

画面比率は初期状態と50:50のふたつ。またこの状態からボーダーラインを右端までドラッグした場合は、Twitterアプリが隠れ、左端までドラッグした場合はSafariが隠れる。その状態から再度、呼び出しを行なうと隠したアプリが再表示されるといった仕様だ

 「Slide Over」「Split View」には以上のような違いがあり、初見だと切り替えがとてもわかりにくい。しかし、慣れるとグレーアウトしておらず、かつ明瞭なボーダーラインがあれば「Split View」であるとわかるので、少し操作を意識するくらいでいいだろう。ともあれ、対応しているかどうか区別が付くのが、「Slide Over」時の小さいバーの有無というのは、なんとかしてほしい。

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