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編集者の眼第59回

海外事例で見るDual AISAS時代のコンテンツマーケ

2015年10月07日 22時48分更新

文●中野克平/Web Professional編集部

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10月7日に電通とアタラが発表した「Dual AISAS」モデル。デジタルマーケティング業界の反応をSNSで見ると「知ってた」「難しい」といった感想が多い。従来のAISASの発端である「Attention」に、Interest、Share、Accept、Spreadの4つを組み合わせ、情報への注目が「この商品は何だろうか?」という意味の関心ではなく、「いいね!」という共感を含む関心を生み、SNS上で共有され、さらに別の人に受容され、さらに共有されて拡散する。デジタルマーケ業界にいる、いないに関わらず、消費者、ネットユーザーとしてごく普通に参加している現象に名前がついた、と言って間違いないだろう。

Dual AISAS

ここ何年か本を書いて、とお願いしていて実現できていないのが慶應義塾大学を休学中の嶺井祐輝さんだ。アタラの皆さんに『リスティング広告プロの思考回路』を執筆していただいたあと、CEOの杉原さん、Dual AISASモデルの発案者であるCOOの有園さんに「面白い学生がいる」と言って紹介したことがある。当時19歳の嶺井さんが、ソーシャルメディアの運用について語っていたのがC+LFSモデル。ソーシャルメディアには、Like、Follow、Shareの動詞があるが、Facebookで「○○診断」を流行らせ、強引にいいね!させても、ブランドを覚えてもらうことにはつながらない。Like、Follow、Shareの前には必ずCognition(認知)がないといけない、と語っていた。

「Dual AISAS」として加わった「A+ISAS」は、ようするにLike、Follow、Shareのことだ、と私は思う。海外事例を見てみよう。最近話題のフォルクスワーゲンは3週間前まで、米国法人がInstagramで情報を発信し始めていた。新車の購入につながる写真というよりは、カーレースや懐かしさ漂うビートルの写真などをアップロード。28万6000人がフォローしている。石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルは、17万8000人がフォロー。商品の石油そのものではなく、石油プラントや懐かしい広告をアップロードしている。

フォルクスワーゲン(米)とロイヤル・ダッチ・シェルのInstagram

私が考案した「ため口見出し」も、「ヨコのA+ISAS(=“広めたい”のA+ISAS)」向きだ。フォルクスワーゲンやロイヤル・ダッチ・シェルのInstagramにあるような、「レースで優勝したんだね、おめでとう」→Like、「こんな広告あったね、懐かしいなあ」→Shareのように、拡散を狙うメッセージには、Share、Likeが繰り返され、共感が共感を生むための仕掛けが欠かせない。テキストであれば、どう共感すればいいのかをヒントを「ため口見出し」として書けばよい、というのが「Dual AISAS」モデルのニュースに触れた1日目の私の感想である。

コンテンツ・マーケティング フォーラム2015

日時
2015年10月21日(水)13:15~18:00 (受付開始 13:00~)
定員
120名(事前エントリー制、定員に達した時点で締め切り)
主催
株式会社のれん
スピーカー
キタムラ他
会場
ソラシティ カンファレンスセンター(千代田区神田駿河台4-6 1階
参加費
無料
対象
Web企画・制作担当者、マーケティング担当者

※詳細は、「コンテンツ・マーケティング フォーラム2015」で。

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