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盛田 諒の「アスキー家電部」 第2回

これ欲しい! 睡眠不足を科学的に解決する「Sleepion」

2015年10月08日 09時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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 かの天才少年もこう言っていた──あったかいふとんでぐっすり寝る! こんな楽しいことがほかにあるか。

 ぐっすり寝たくても眠れない、ストレスなどが原因で眠りが浅くなる。眠りにまつわる問題を科学的に解決すべく、ティ・アール・エイが新製品『Sleepion』(スリーピオン)を開発中だ。予約価格はMakuakeで1万9800円から。

 スリーピオンは、光と音と香りで眠りにいざなう睡眠導入マネジメントデバイス。スイッチを入れると、照明が呼吸するように光り、12種類の音楽(サウンド)がゆったり流れ、アロマストーンから香りが漂いはじめる。

Sleepion(予約価格1万9800円から)

 眠るためのリラックスには「光、音、香り」が必要というのは、監修にあたった大阪府立大学の清水教永名誉教授による説。実験したところ、就寝から睡眠脳波が出現するまでの時間が15.7%短縮した。要は寝つきがよくなったという。

 音楽は、リピートを中心としたサウンドがだんだんフェイドアウトするもの。香りは国産天然アロマオイル100%にこだわった3種類。天然成分による効果を引きだすため、熱ではなくスピーカーの音圧で拡散させる。

 プロダクトは日本製にこだわった。精密な基板や部品の確保、研究開発のスピードなどを考えると海外生産の選択肢はとれなかったそうだ。

スピーカーからリラックスサウンドが流れる

アロマストーンから良い香りがただよってくる

間接照明としてぼんやりライトがフェイドアウトする

 開発元ティ・アール・エイは、cheeroブランドを抱えるモバイルバッテリー開発会社。いきなりSleepionを開発した理由の1つは、いまのヘルスケアデバイスがデータをとるだけで終わっている点に対する不満にあった。

「いろんなデータは取れるけど、その後はどうするんかと。健康診断に行ってデータをもらい、この点に気をつけてくださいと言われるけど、自分ではどうしていいのかわからないじゃないですか」(ティ・アール・エイ 東享代表)

 睡眠の深さをざっくり測るアプリもあるが、それを知っても睡眠の質を高める方法がわからなければ意味がない。東代表は本製品を第1弾として、Bluetoothでスマートフォンにつながるバージョンも検討したいと話していた。

消費電力は約2V、電源はUSB micro-B端子

 消費電力は約2Vとわずか、モバイルバッテリーでも動かせる。音声入力端子(AUX)もあるので、好きな曲をかけるスピーカーとしても使える。

 サイズは幅250mm×奥行72mm×高さ120mmと、両手で軽く持てるくらい。枕元にあっても自然になじむデザインなのはいい感じ。まずは本当に眠りやすいかどうか試してみたい。ぐっすり寝るだけの仕事がしてみたい。


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