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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第426回

買ったばかりの「iPhone 6s Plus」で猫を撮る!

2015年10月02日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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大阪城のヌシ!? 観光客の前で動かない猫

 まずは塀の上で発見した猫。ちょっとiPhoneで撮るには遠かったけど、じっとこっちを見てくれるタイミングを待って狙ってみた。苔むした古い大谷石(だと思う)の塀に猫が似合う。

逆光気味だったので少し猫は暗めだが、それはそれでしっとりとした雰囲気のある写真になったのでよし。iPhoneはズームがないから少しでも近くから、と思ったせいで警戒感ばりばりの顔をさせちゃいました(2015年9月 Apple iPhone 6s Plus)

逆光気味だったので少し猫は暗めだが、それはそれでしっとりとした雰囲気のある写真になったのでよし。iPhoneはズームがないから少しでも近くから、と思ったせいで警戒感ばりばりの顔をさせちゃいました(2015年9月 Apple iPhone 6s Plus)

 お次は低木の後ろに隠れてた猫。隙間から猫らしき姿が見えたので、そっと近づき、真上から撮ってみた。

そーっと近づき、iPhoneを持つ腕を思い切り伸ばして隠れて寝てる猫を真上からこっそり。好きなアングルで撮れるのがスマホの良さ(2015年9月 Apple iPhone 6s Plus)

そーっと近づき、iPhoneを持つ腕を思い切り伸ばして隠れて寝てる猫を真上からこっそり。好きなアングルで撮れるのがスマホの良さ(2015年9月 Apple iPhone 6s Plus)

 どんな姿勢でも撮れるのがスマホカメラの良さ。姿勢が悪いと手ブレしやすくなるけど、iPhone 6s Plusは光学式手ブレ補正を持っている(iPhone 6sの方は手ブレ補正なし)のでちょっと安心である。

 何か近づいてきたな、とは思っているようだが、まさか真上から狙われていたとは知るまい。

 こういう昼間の写真だと、毛並み1本1本がしっかり写っててシャキッとしてていい。カメラ性能の進化を実感できるというものだ。

 そして3匹目は前ページ冒頭写真の猫。

 もう、いろんな人が入れ替わり立ち替わり近づいたり撫でたりしても起きない泰然自若とした大物猫。

 しかもかなりデカい。

 iPhoneを持ってギリギリまで近づいてもピクリともしないのだ。

 これもSnapseedを使い、全体の階調と色を調整し、グラマーグローフィルターをかけたもの。iPhoneだとついいじっちゃう。

 さてこの写真の猫、実はこんなところにいたのである。

石垣をバックに撮ろうとすると背中写真になっちゃって、かといって猫はこっちを向いてくれないしというカット。でも背景に石垣を入れた方がお城で撮ったっぽいので無理矢理(2015年9月 Apple iPhone 6s Plus)

石垣をバックに撮ろうとすると背中写真になっちゃって、かといって猫はこっちを向いてくれないしというカット。でも背景に石垣を入れた方がお城で撮ったっぽいので無理矢理(2015年9月 Apple iPhone 6s Plus)

 石垣の下におかれてたでかい石の上。

 これ、「残念石」と呼ばれてる江戸時代の石。

 場所は大阪城。

 すぐ横にあった解説によると、江戸時代初期の大阪城修復の際、小豆島で割り出したものの、使われずにそのまま放置された石だから「残念石」らしい。その石が小豆島で見つかり、昭和になってここに運んだらしい。確かに石には割った痕がしっかり残っている。

 そんな巨大な石の上で石のように動かない猫、というのがちょっとツボにはまったのである。

実はこういう「残念石」の上で寝てたのであった(2015年9月 Apple iPhone 6s Plus)

実はこういう「残念石」の上で寝てたのであった(2015年9月 Apple iPhone 6s Plus)

 ほんとに近づいても撫でても観光客が入れ替わり立ち替わり写真撮りに来ても動かないのだよなあ。図体もデカくて大阪城の主なんじゃないかと思わせてくれたのであった。

 にしても、光学ズームはないにしても、iPhoneでこれだけちゃんと撮れたらコンデジは大変だ、とつくづく思う。スマホならいつでもポケットなりなんなり手の届くところに入ってるし、いい写真が撮れたらすぐInstagramなりTwitterなりにアップできるし、楽しい時代であります。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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