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ニコニコ町会議 in 北海道 札幌市 さっぽろオータムフェスト2015

ミクさんの聖地に歌声が響いた ニコニコ町会議2015北海道ほぼ完全レポ

2015年09月30日 21時00分更新

文● 多田祥人、広田稔 編集 ●ガチ鈴木

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札幌駅の北北西にある“つどーむ”の野外特設会場にて開催された町会議北海道。当日はくもりで、ときおり強く冷たい風が吹き、「今日は特に寒い」と地元の人が話す天気だったが、1万5000人の来場者で熱気にあふれていた

 niconicoが7月から岩手県や高知県など全国各地で開催している“ニコニコ町会議全国ツアー2015”。niconicoのすべて(だいたい)を地上に再現する“ニコニコ超会議”、歌ってみたや演奏してみたなどさまざまなカテゴリーの有名ユーザーが活躍するライブイベント“ニコニコ超パーティー”、ゲーム大会とゲーム実況の祭典“闘会議”という3つの大規模イベントを凝縮して、一度に楽しめるというコンセプトの全国ツアーになる。

 本記事では9月26日、札幌市・コミュニティドーム“つどーむ”にて開かれた7会場目となる“ニコニコ町会議 in 北海道 札幌市”の盛り上がりを濃縮してお届けしよう。福岡に次いで今回もゲーム大会がテーマの“闘会議GP”と併催となっており、会場の規模がかなり大きかった。

 ちなみに新発表としては、10月18日に沖縄で開催される“ニコニコ町会議 in 沖縄県 うるま市”にて、“しょこたん”こと中川翔子さんが降臨することが明らかになった。今回のエンディングで発表された際には、ステージも観客も「ええええ!」と驚くサプライズになっていた。

町会議スタート前の恒例の円陣。出演者、運営、地元の方、ボランティアとイベントに関わるほとんどのメンバーが肩を組んで、ユーザーを迎えるために気合を入れます


“初音ミク 町会議展”ブースに等身大ミクさんが降臨

 今回の会場となった札幌市は、北海道の西部に位置する日本最北の政令指定都市で、人口は194万人。うにやいくらなどの海産物、ラーメン、スープカレーなどの名物を思い浮かべる方も多いはず。

 来年で第67回を迎える2月の“さっぽろ雪まつり”は、アニメやゲームのキャラクター、著名人など様々な雪像が展示されることでも有名だ。niconico的にいえば、VOCALOID“初音ミク”などを生んだクリプトン・フューチャー・メディアが本社を構える“聖地”でもある。

“町交流コンテンツ”として、クリプトンも“初音ミク 町会議展”ブースを展開。生放送でスタッフが色々な企画にチャレンジしたり……

来場者が思いのままにイラストを描ける“piaproの壁”も用意していた

ほかにも、大規模な踊ってみたオフを開いている“北海道ダンサーズ”でも知られる。今回もユーザーに企画・運営を任せた“町まるなげひろば”で踊りまくって注目を集めていた

 12時に始まったオープニングでは、MCをつとめる人気ユーザーの百花 繚乱さんと“みるきぃぬ”さん、ニワンゴ社長の杉本誠司さんが「人数がとんでもないことになって」、「過去一番はいってるんじゃないか」、「正直びびってます」と来場者の多さに驚いていた。さらに、みるきぃぬさんが「ジンギ」と呼びかけて、観客が「スカン」と返す、“ご当地コール&レスポンス”で会場を温めていく。

出演者紹介では、ゲーム実況のコジマ店員さんが、お決まりの「プレイボール!」で挨拶していた

 ユーザーがここでやって欲しいと要望して初めて地元自治体との交渉が始まる町会議。札幌での開催を希望したのがカリアさんだ。普段はニコ動オールジャンルを楽しんでいるという彼だが、今回の出演者の中では「笑顔がかわいくないすか」とMCの“みるきいぬ”さん推しだという。

ドグマ風見さんに詰め寄られて、はにかむ“みるきいぬ”さんに押し付けられるカリアさん。「ここからは有料になりまーす」と百花 繚乱さんがツッコミを入れて、会場や生放送のコメントをわかせていた

町会議を札幌で開くために協力してもらった札幌市観光企画課、高木順平さんも登壇。「こんなに人が多いとは思いませんでした、ビックリしました」と驚いていた

「パッカーン」の掛け声で割るくす玉割りで、町会議札幌スタートです!


“イケボ”の男性歌い手陣に酔いしれた!

 札幌会場で注目したジャンルは、“歌ってみた”。オープニングやエンディングも実施しているメインのステージトラックでは、“町パーティーステージ”と題して、歌ってみたや踊ってみた、演奏してみた、DJといったライブ、来場者の参加企画、地元企業・団体のパフォーマンスなど、さまざまな催し物が続けて実施されている。中でも歌ってみたはヒートアップするパートで、北海道では4人の男性歌い手が出演していた。

 まずはniconico発のV系ユニット“ROOT FIVE”のメンバーとしても活躍する“ぽこた”さん。『ダンシング サムライ』を歌ってる最中に、サビの一部を叫んでもらおうと客席にマイクを向けたところ、まさかの誰も反応しないというハプニングが発生。ぽこたさんは驚き顔になり、歌詞を飛ばして「お前ら、なんで言わなかったんだ!!」とツッコミを入れる一幕もあった。

ぽこたさん。ステージに登場するとファンから大歓声が上がっていた

 Da-little(ダリル)さんは、運営コメントで、“はしやん”さんに「日光が似合わないよね月光だよね」と突っ込まれていた。イケボで表現豊かに『虎視眈々』や『WAVE』を歌い上げ会場をアツく盛り上げる。

Da-littleさん。高音の美声に酔いしれます

 鹿児島から来たという“新社会人”さんは、オープニングに間に合わず途中から参加。『からくりピエロ』では、お客さんと交互にサビを口ずさみ楽しんでいた。はしやんさんは、ラップアレンジの『恋の才能』をステージ全体を使って魅せる。10月10日に富士見書房から発売されるライトノベル『ハロー・デッドライン』も執筆するなど多才な人物だ。

新社会人さん

はしやんさん

 今回はDJも歌う! ボカロPのピノキオPさんは、自分の曲の『マッシュルームマザー』を「やーいやーいマッシュルーム!」と熱唱。来場者もタイミングを合わせて一緒に声を張り上げて、気持ちよさそうにしていた。

白い仮面でもおなじみのピノキオP

 エンディング直前のライブステージでは、DJとして“HoneyWorks”のGomさんとcakeさんが登場した。Gomさんといえば、『思い出は億千万』で知られる元祖“歌ってみた”の人物。ちぎれるほど伸びるシャウトで客席を煽りつつ、『アイのシナリオ』や『ハジマリノサヨナラ』、『スキキライ』などを流して会場の熱気を最高潮まで持っていく。

HoneyWorksのGomさんとcakeさん。cakeさんはこの日が初DJとか

「金曜日のおはよう」では踊り手の“あぷりこっと*”さんがパフォーマンスをする一幕も

 あっという間の5時間半が過ぎて、ステージはエンディングに突入する。札幌に町会議を招致したユーザーのカリアさんは、「今日ほんと楽しかったです、これ以上ないぐらいに好きになりました。これ以上好きになります、これからも。もっと笑顔で続けていってください」とみるきぃぬさんへ愛を伝えて握手を交わしていた。

カリアさんの熱い思いを受けてみるきいぬさんは「これからもニコニコとやっていきたいなと思いました」とコメント

SAPPOROショートフェスト実行委員会事務局の鈴木さんは「普段は見ている方なんですけども、こんなにたくさんの方がいらっしゃってほんとにすごいと思います」と話す

最後に『千本桜』をみんなで熱唱して完全燃焼

 次回にバトンが渡された先は、10月11日、愛知県名古屋市にて開催する“ニコニコ町会議 in 愛知県 名古屋市栄 久屋大通秋まつり”だ。名古屋と大阪は、毎年町会議の会場に選ばれており、“都市会議”ともいうべき規模の来場者が集まっている。ぜひ参加して、リアル世界に再現されたネットの勢いを肌で感じてみよう。

今回も集合写真で決めッ!

(次ページより、フォトレポートをお届け!)

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