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めちゃ素敵! 雨雲つくれるガラス箱・テンペスコープ

2015年09月30日 16時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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 テクノロジーはわたしたちの暮らしをより豊かにしてくれる。ただ便利なだけでなく、新たな上質さをもたらすことで。

 『tempescope』(以下、テンペスコープ)は、空と同期するガラスケース。天気を知るためのデジタルインテリアだ。価格は199ドルから。クラウドファンディングIndiegogoで9月30日から予約販売が始まっている。日本からも予約できる。

 曇り空ならケースの中に雲が浮かぶし、雨が降っていればしとしと濡れる。雷雲が近づけば、テンペスコープの中でも稲光が輝く。好きな天気を選び、たとえばずっと雨を降らせておくこともできるが、雨の日が楽しみになりそうだ。

tempescope(250ドル)

 テンペスコープはiPhoneもしくはAndroidスマートフォンと同期することでインターネットにつながり、世界中の天気をリアルタイムに表示できる。明日の天気はもちろん、指定しておいた場所の空とも同期させられる。

 「ここに住めないのなら、せめてこの空を持って帰りたい」

 テンペスコープを開発したソフトウェアエンジニアの河本健氏によれば、かつて旅先のサイパンでそう考えたことがアイデアの源になった。

 シャンプーボトルからプロトタイプをつくってみたところ、YouTubeやニコニコ動画で注目が集まった。そこから「テンペスコープ・プロジェクト」が始まり、オープンソース・ハードウェアとして開発をつづけ、現在にいたっている。

 テンペスコープは、ガジェットフェスタ「Maker Faire Tokyo」で名前を知られた作品でもある。小さな自然を家に飾って、愛でる。ある種とても日本らしい発明品が、世界でどう受け止められるのか今から楽しみだ。



■関連サイト

※追記と変更:取材当時の情報から価格を250ドルとしていましたが、予約価格は199ドルからです。価格を下げられたと開発元から連絡を受け、該当箇所を変更しました。

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