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ソニーのノイズキャンセルはハイレゾ時代に突入!  第1回

約3万円でハイレゾ&ノイキャン! 新ウォークマンAをしゃぶり尽くす

2015年09月22日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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ハイレゾでもイコライザーの調整で
微細な音質カスタマイズが可能に!

再生時のメニューから選べる「各種音質設定」。イコライザーと、VPT(サラウンド)、クリアステレオがある

再生時のメニューから選べる「各種音質設定」。イコライザーと、VPT(サラウンド)、クリアステレオがある

イコライザーのメニュー。音楽ジャンルに合わせたプリセットメニューがあり、これを選ぶだけで音質の変化を楽しめる。好みに合わせてマニュアルで調整することも可能

イコライザーのメニュー。音楽ジャンルに合わせたプリセットメニューがあり、これを選ぶだけで音質の変化を楽しめる。好みに合わせてマニュアルで調整することも可能

VPT(サラウンド)のメニュー。バーチャルサラウンドによる空間的な音の広がりが得られる。モードにはスタジオやクラブ、コンサートホールがある

VPT(サラウンド)のメニュー。バーチャルサラウンドによる空間的な音の広がりが得られる。モードにはスタジオやクラブ、コンサートホールがある

 音質効果も一通り試してみたが、イコライザー機能は好みに応じて使い分けできるのは、たとえハイレゾであっても面白いし、ヘッドホンの音響特性を最適化する「ClearPhase」は特に声のナチュルな感じが出たので常時オンでいいと思ったほど。

 面白かったのは、「VPT」(サラウンド)で、ヘッドホンやイヤフォンの頭内定位が解消され、耳の外側から音が聴こえてくる感じになる。

 個人的な好みでは、響きの演出が少ない「スタジオ」や「マトリックス」がナチュラルな感じで良かったが、ライブコンサート音源などは、「コンサートホール」や「クラブ」などの響きを加えれば臨場感が増すだろう。

再生設定では、ロッシー圧縮音源やCD音源を高音質化する「DSEE HX」や全自動で音質を最適化する「ClearAudio+」がある

再生設定では、ロッシー圧縮音源やCD音源を高音質化する「DSEE HX」や全自動で音質を最適化する「ClearAudio+」がある

「ClearAudio+」オンで、ClearPhaseを操作しようとした場合の警告。自動での最適化モードなので、そのほかの機能の個別操作には制限がある

「ClearAudio+」オンで、ClearPhaseを操作しようとした場合の警告。自動での最適化モードなので、そのほかの機能の個別操作には制限がある

 また、全自動で音質を最適化する「ClearAudio+」は、よりメリハリの効いたサウンドになる。好みとしてはちょっと元気が良すぎる感じがするし、このモードでは個別に各種の音質設定を選択できないので、自分としては個別に効果のある機能だけを選んだ方が好ましい音が得られた。このあたりは、自分なりに使いこんでいくといいだろう。

ワイヤレス再生品質では、音質優先/接続優先が選べる。このほか、マニュアルで細かく選択することも可能

ワイヤレス再生品質では、音質優先/接続優先が選べる。このほか、マニュアルで細かく選択することも可能

ワイヤレス再生時のマニュアル選択では、接続時に選ばれるコーデックを指定できる。ここでも音質/接続優先を選択可能だ

ワイヤレス再生時のマニュアル選択では、接続時に選ばれるコーデックを指定できる。ここでも音質/接続優先を選択可能だ

 このほか、もはや携帯プレーヤーでは標準装備と言えるBluetoothでは、ソニー独自のLDACが選べるだけでなく、音質優先/接続優先が選べるようになっているなど、ワイヤレス再生での音質にも十分に配慮されていることがわかる。手軽なワイヤレス再生を楽しみたい人にとって、これはありがたいところだろう。

カジュアルにハイレゾを楽しめるA20シリーズ
ほかのプレーヤーにない楽しさがある!

 ハイレゾ対応の携帯プレーヤーはさまざまなメーカーから登場してきているが、当然ながらHi-Fi的な高音質を追求したモデルが多く、今までの感覚でカジュアルに音楽を楽しみたい人にはハードルの高さを感じる面もあった。

 しかし、A20シリーズはこれまでのウォークマンの音楽再生の楽しさをハイレゾ音源でも味わえるようにするなど、より多くの人に気軽にハイレゾを楽しめるモデルになっている。

 単なる高機能ではなく、ノイズキャンセルのようなメリットの多い機能も含めて、音楽をより自由なスタイルで楽しめるモデルと言える。音質にこだわった本命のモデルとは別に、A20のようなハイレゾ再生もできるノイズキャンセル付きのモデルを日常使いのモデルとして持っていてもいいと思った。 

 さて、次回はA20シリーズのノイズキャンセル対応もいいが、やはり音質も重視したいという欲張りなユーザーには必見のモデル「ZX100」が登場。高音質機でノイズキャンセルは必要か? という人こそ必読の内容だ。

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