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100年後に残るサービスへ 「LaFabric」のこだわりと挑戦 (2/2)

2015年10月01日 11時00分更新

文●野本纏花

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カスタムオーダーを未来の“あたりまえ”に

LaFabricは、2015年5月、第三者割当増資による約1億円の資金調達を実施した。商品ラインはフォーマルだけでなくカジュアルにまで広げ、商品点数は当初の5倍へと拡充した。

フォーマルなスーツから、カジュアルなシャツやジーンズへと商品ラインを広げた

併せて、正式リリース時には、Webサイトの開発を外注から自社へと切り替えている。

「サービスサイトを自社開発するのは大変です。でも、100年後も存在するサービスに育てるためには、開発スピードが上がり、より使いやすいサイトにすばやく改善できる自社開発がよいと判断しました」(森氏)

目下の課題は、お客さまへリーチできるコンタクトポイントが少なく、認知度が低いことだ。現在は広告にあまり費用をかけず、クチコミに頼っている状態だ。今後は、イベントへの出展、リアル店舗とコラボキャンペーンなどを予定している。

「お客さまにご来店いただくショップ採寸は、オフィスの開いている時間にしか対応できません。需要が多いのは週末や夜ですので、採寸とともに実物を見られるリアル店舗の運営も視野に入れています」(森氏)

「100年後も存在するサービスにします」と森氏

※ ※ ※

「これから自分のクローゼットを100%『LaFabric』の商品で埋めていくのが楽しみ」と話す森氏の夢は壮大だ。今後、カスタムオーダーがもっと身近になれば、日本のEC化率も大幅にアップするのかもしれない。

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