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お小遣い稼ぎからプロへの目覚めまでをざっくり語る

ママはWebライター!クラウドソーシング主婦の苦労とやりがい

2015年09月17日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田元

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金属の表面加工に関する記事の依頼がありました

アスキー大谷:現在、どのような記事を書いているか教えてください。

鶴さん:女性向けの美容コラム記事が多いですね。ソラニンを摂りすぎると、日焼けしやすくなるとか。もともとTVっこなので、番組をきっかけに、いろいろ調べて書くことが多いです。情報番組で面白そうなところは必ずメモります。

市瀬さん:私はわりといろいろ書かせてもらってますね。先日、ウェディングの前撮り写真について書いたことがあって、和装のポーズを考えなければならなかったんですけど、ポーズが全然思いつきませんでした(笑)。困って説明をくどくど入れたら、それは趣旨が違いますと戻ってきました。個人ブログとか、ウェディングサイトを片っ端からあさって、なんとかOKもらいました。ちょっと厳しかったですけどね。

「和装のポーズを考えなければならなかったんですけど、ポーズが全然思いつきませんでした(笑)」(市瀬さん)

鶴さん:私は和装を洋装に変えるとかでパターンを増やしましたよ。ネットにコラムがあるような場合は参考にできるんですけど、ない場合はイチから開拓しなければならないので大変です。

アスキー大谷:こういう仕事はテーマや内容が振られるんですよね。

鶴さん:プラチナライター全体に案件が紹介されます。そこに手を挙げると、締め切りと本数が示され、適当に振られます。

市瀬さん:ウィルゲートの担当の方がある程度ジャンルをしぼって、発注してくれています。

アスキー大谷:では、それほどフィールドから外れた仕事はないんですね。

鶴さん:いや。先日は金属の表面加工に関する記事の依頼がありました(笑)。全然、知識はなかったんですけど、あえて挑戦してみました。

アスキー大谷:締め切りは、やはり厳しいんですか?

鶴さん:私は返ってくるのを見越して、早めに出しますね。

市瀬さん:私はけっこうギリギリです。だから朱字が戻ってこないのかしら(笑)。

ネットでの調べ物がメイン。取材に行けない苦しさもある

アスキー大谷:われわれのようなメディアの場合、わからなかったら取材するのですが、みなさんの場合、情報収集は基本ネット経由なんですね。

鶴さん:まあ、基本取材費までは出ないですからね。出れば、もちろんやりますよ。

市瀬さん:先日、焼き肉屋の記事を10本書くことになったんで、焼き肉屋のサイトとか、ユーザーの口コミをベースに記事書いていたんですけど、さすがに8本目くらいになるとネタが尽きるんです。口コミはあてになるのかビミョーなので、そのときは行きたいなと思いました(笑)。

アスキー大谷:店に行かないで焼き肉屋の記事書くって、すごいです。取材に行けない苦しさもあるんですね。

市瀬さん:あと、クライアントの要望みたいなのがわからないと苦労します。たとえば、整形外科について書く場合、整形はよいと書けばいいのか、整形はダメと書いた方がよいのかは、手探りです。あまり朱字が戻ってこないので、今まではよかったんだなと思いますが……。

鶴さん:クライアントさんがどんな記事が欲しいのかわかりにくいんです。それを伝えてもらえないと書けないというのはあります。プラチナライターの場合は「非承認」がないので、ダメだったら書き直し。私は電話やメールですぐ担当の方に聞いちゃいますけどね。

アスキー大谷:クラウドソーシングでは、受注先にクライアントの意向が伝わりにくいという課題がけっこうあるみたいですね。

鶴さん:クライアントさん側の意図自体があいまいということも多いみたいで、ディレクターさんが迷っていることもあります。

(次ページ、ペット用品と台所用品はサグーワークスのおかげ)


 

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