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厳しすぎる米国のドローン規制に一石を投じた(のだろうか)

FAA、紙飛行機にドローン認可を与える

2015年08月31日 17時31分更新

文● 行正和義 編集/ASCII.jp

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PowerUp 3.0

 アメリカ連邦航空局(FAA)は8月26日、動力付き紙飛行機「PowerUp 3.0」を規制にかかわらず飛行できる無人航空機として承認した。

 PowerUP 3.0は米PowerupToysが販売する飛行トイで、紙飛行機を動力付きで飛ばせる受信機と推進器のセット。自分で折った紙飛行機にセットし、内蔵充電池をUSB経由で充電し、小さな垂直尾翼も持ち、スマホを使って上下左右に飛行を操作できる。スマホとの通信はBluetooth、飛行時間は約10分。クラウドファンディングKickstarterでの資金調達で開発し、すでに米国をはじめとした各国で販売されている。

 米国では無人航空機(いわゆるドローン)の商業利用を規制しており、その承認はFAAが行なっている。基本的に商業利用としての無人航空機運用であって飛行オモチャまで規制・承認するものではなく、今回の承認申請も(PowerUp 3.0を商業的な航空輸送や空撮業務に用いない限り)本来は必要とされていないものと考えられる。

 今回のPowerUp 3.0の承認がいかなる理由で申請されたものかは不明だが、FAAのドローン規制が厳しいことに米国の各種企業が困っているのが問題とされており、それを皮肉ったものかもしれない。なお、FAAの承認書(無人航空機運用の規定である耐空証明などを免除するという文書)によると、PowerUp 3.0が総重量25kg(機体+貨物)で飛行した際や時速160km/h以上を出した場合は再度認可申請を行なう必要があるようだ。

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