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今後のシステム改修が楽な仕組みに

ネオファースト生命の新保険業務システム、日立が構築

2015年08月25日 09時00分更新

文● 川島弘之/TECH.ASCII.jp

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 ネオファースト生命保険の新保険業務システムを構築し、8月13日から稼働を開始した。開発・運用・保守は日立が担当。契約管理システムをはじめとする各種システムを含み、ニーズを先取りした保険商品の迅速な提供とローコストオペレーションを実現するという。

 第一生命グループのネオファースト生命では、保険商品を比較検討したい顧客に向けて、多様化するニーズの変化を先取りした「あったらいいな」を具現化するシンプルで分かりやすい保険商品を、簡単な手続きで迅速に提供することで、新しい顧客満足の創造を目指している。

 その目標に向けて保険業務システムの刷新を決定。保険会社の基幹業務となる契約管理システムをはじめ、販売代理店が保険料の見積もりするためのWebシステムや、各代理店に関する情報管理を行う代理店・手数料システムなどで構成される。

開発画面サンプル

 その目標に向けて保険業務システムの刷新を決定。保険会社の基幹業務となる契約管理システムをはじめ、販売代理店が保険料の見積もりなどを行うためのWebシステムや、各代理店に関する情報管理を行う代理店・手数料システムなどで構成される。

 一般的に、保険業務システムは、保険商品の変更・追加、契約規約や社内フローの変更に応じてシステムの機能追加や改修が行われる。そのため、システムが複雑化しやすく、運用・保守コストの低減や新商品開発時などの迅速な対応が課題となっている。

 今回のシステム刷新にあたっては、業務用件に沿って、必要最低限の機能に絞ったシンプルなシステム構成に。加えて、業務アプリを構成する各機能を独立したソフト部品としてコンポーネント化することで、新商品の開発時に部品の再利用や運用テスト工程の省略などを可能とした。これにより、システムのTCOを削減するとともに、上述の課題を克服している。

 具体的な構成としては、日立データセンター内に、日立アドバンストサーバー「HA8000シリーズ」やユニファイドストレージ「Hitachi Unified Storage 130」、エンタープライズサーバー「EP8000シリーズ」、統合システム運用管理基盤「JP1」を用いて構築。遠隔地にバックアップセンターを設置し、大規模災害やシステム障害が発生した場合の業務継続性を確保している。

本システムの概要図

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