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原発事故で低下した「働くこと」への憧れを取り戻す

セールスフォース、飯館村の子どもたちへワークショップ開催

2015年08月19日 14時00分更新

文● 川島弘之/TECH.ASCII.jp

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 セールスフォース・ドットコム(以下、セールスフォース)は19日、福島県飯館村の子どもたちへプログラミング教育のワークショップを提供すると発表した。原発事故の影響で就業率が低下した同村では、子どもたちが将来就業するイメージを持ちづらくなるのではという懸念がある。ワークショップを通じて、「働くこと」への憧れを取り戻すきっかけにしたいという。

 同村は2011年3月11日の東日本大震災と原発事故の影響で避難指示区域に指定され、住民は避難を余儀なくされた。現在も帰還することはできず、震災後の就業率も低下し、多くの住民が仕事のない状態。そのため、子どもたちが将来就業することのイメージを持ちづらくなっているのではという懸念があるという。

 そこで日本教育再興連盟(ROJE)と福島県飯館村教育委員会が、同村の子どもたちを東京に招待し、大学生との交流や企業見学を通じて、子どもたちに将来の仕事について考えるきっかけを作る目的で、「つぼみプロジェクト ~夏のスタディツアー2015」を開催する。

つぼみプロジェクト(出典:ROJE)

 セールスフォースは同プロジェクトに賛同し、プロジェクトに参加する飯館村の小学生約20名を東京本社オフィスに招待。そこでSTEM教育(Science、Technology、Engineering、Mathematicsの分野を統合した理数系教育)として、マンツーマンのプログラミング・ワークショップを行い、技術による社会問題の解決について考えるきっかけを提供する。

 また、社員との交流やオフィスの見学を通じて、子どもたちが将来就業することをイメージできるように支援するとしている。

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