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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第3回

【鉄板&旬パーツ】新たな鉄板HDDの誕生か!? WDのAV向けHDDに注目

2015年08月12日 17時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

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パフォーマンスをチェック

 今、旬となっているAV向けHDD「WD AV-GP」の3TB(WD30EURX)を用意。そのリード・ライト性能をベンチマークで計測。同容量「WD Green」の「WD30EZRX」と比べてみた。

 パフォーマンス計測には「CrystalDiskMark 3.0.4」(1000MB)と「CrystalDiskMark 5.0.2」(1GiB、Queues=32、Threads=1)に加えて、HDDの内周と外周のパフォーマンスを計測できる「HD Tune Pro 5.60」を使用している。

 テスト構成にはインテル「Core i7-4790K」、「Intel Z97 Express」採用マザーボードを使用。HDDとは別にシステム用にSSDを搭載し、データが何も保存されていない状態でベンチマークを実行している。

テスト環境
CPU Intel「Core i7-4790K」(定格4GHz/TB時4.4GHz、4コア/8スレッド)
マザーボード GIGABYTE「GA-Z97X-Gaming 3」(Intel Z97 Express)
メモリー PC3-12800 4GB×2
SSD CFD「CSSD-S6T256NHG5Q」(256GB)
電源ユニット Seasonic「SS-750KM」(750W/80PLUS GOLD)
OS Windows8.1 Pro Update(64ビット)

「WD AV-GP」の容量3TBモデル「WD30EURX」。実売価格は1万2000円前後になる。価格は「WD Green」の3TBモデル「WD30EZRX」から、2000円程度高くなっている

「WD AV-GP」は、ラベルにモデルカラーが入っていないのが目印となる

CrystalDiskMarkで転送速度を計測

 まずは、定番ベンチマークの「CrystalDiskMark 3.0.4」(1000MB)と「CrystalDiskMark 5.0.2」(1GiB、Queues=32、Threads=1)でパフォーマンスを計測した結果が下記だ。

WD AV-GP 3TB

WD Green 3TB

CrystalDiskMark 3.0.4

WD AV-GP 3TB

WD Green 3TB

CrystalDiskMark 5.0.2

 回転数可変の「IntelliPower」や容量64MBのバッファなど、スペックは両モデルとも同じだが、「WD AV-GP」は「CrystalDiskMark 3.0.4」の「512K」が、「WD Green」よりもガクッとダウンしている。また、シーケンシャルリード・ライトも数MB/sだが下回る傾向にあった。

内周と外周の速度差を
HD Tune Pro 5.60でチェック

 HDD容量ギリギリまでデータ保存するときに忘れてはいけない内周と外周の速度差。「HD Tune Pro 5.60」でリードとライト時のパフォーマンスを計測した結果が以下だ。

WD AV-GP 3TB

WD Green 3TB

HD Tune Pro 5.60 リード

WD AV-GP 3TB

WD Green 3TB

HD Tune Pro 5.60 ライト

 CrystalDiskMarkと同じく、最内周となるMinimumはリード・ライトともに若干「WD AV-GP」が下回る結果になっている。その速度差は5MB/s程度なので、実使用で気になることはないだろうが、パフォーマンスは「WD Green」に軍配が上がる結果だ。

 また、リード・ライトテストともに「WD AV-GP」のほうが、波が大きいのが気になるところ。HDストリームを最大16本まで同時再生できるよう最適化された「SilkStream」技術が影響しているのかも知れない。

→次のページヘ続く (消費電力は?

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