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カナデジ〜吉井香奈恵とデジタルカメラ〜 第9回

9nine吉井香奈恵と歩く下北沢、はじめてのフルサイズ一眼

2015年08月12日 10時00分更新

文● 松野/ASCII.jp 写真●鎌田拳太郎

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「3年間の成長を感じる」

 9nineのメンバーとして、全国ツアー「9nine LIVE CIRCUIT 2015」を無事に終えたかんちゃん。約3ヵ月間に渡る全国ツアーの感想を、本人に訊いてみました。

Photo by Yoshii Kanae

 「今回のツアーは地方のライブハウスだったり、小さい会場をメインに回ったんです。正直に言うと、最初にツアーの話を聞いたときは、武道館ライブの後はじめてのツアーになるんだし、『もっと大きな会場のステージに立ちたい!』って気持ちがなかったわけじゃないんですよ。

 でも、実際に地方の会場を回り出すと、お客さんとの距離がすごく近く感じられたり、はじめて9nineのライブに来てくれる人にもいっぱい出会えて。近いから当然目も合うし、ステージ演出に頼らないで純粋にパフォーマンスで魅せなきゃいけないぶん、こっちから伝えたいことも、お客さんの気持ちもダイレクトに伝わってくるんです。ファンの方ともっと強く繋がれた気がするし、こういうツアーをする意味がすごくよく分かりましたね」

Photo by Yoshii Kanae

 ツアー最終公演の会場になった渋谷野外音楽堂でのライブは、2012年8月以来、3年ぶりでした。彼女の中では、3年前のライブと今回のライブとの違いがとても印象的だったようです。

 「たくさん動いたっていう意味では、今までのライブで一番『やりきった』感じはあったかもしれません。ただ、3年前のライブと比べて、会場が本当に小さく感じて。はじめて野音のステージに立った時は『こんなに広いんだ』ってびっくりしてたし(笑)、ステージを広く使うのも大変で、今回みたいに客席のみんなのところまで走っていったりとか、考えもしなかったんですけどね。どちらかって言うと、とにかくお客さんに来てもらわなきゃ始まらないとか、そういうことを本当に必死に考えてて、いっぱいいっぱいになってた印象が強いです。今回はツアーファイナルだったし、地方を回った後で『ファイナルに行きたい』って思ってくれたファンの方も多かったみたいで、嬉しかったですね。

Photo by Yoshii Kanae

 3年前は、たとえばMCも何を喋るかとか、事前にある程度きちんと決めなきゃいけないぐらい余裕がなかったんですよ。アドリブがきかないせいで、ちゃあぽん(西脇彩華)が、すごい天気悪いのに『空、きれいだね』って言って曲に繋げようとしたり(笑)。その頃に比べたら、今は余裕も出てきたし、ファンの方が何をしたら喜ぶだろうとか、来てくれた人にまた来たいと思ってほしいとか、満足して帰ってもらいたいとか、見に来てくれる人のことをきちんと考えられるようになっていて、そこはすごく成長したなと思ってます。そういう成長が、たとえばライブ中の掛け合いとか、お客さんとのコミュニケーションを増やせてるところに表れてるんじゃないかなって。

 3ヵ月ツアーを回ってきて、勉強になることがたくさんありました。すごく強く感じたのは、私たちはやっぱり歌とダンスが強みなんだっていうことと、そこをもっと磨いていきたいっていうことです。パフォーマンスだけでもお客さんに喜んでもらえて、演出が加わったときはさらに楽しんでもらえるように、ちゃんと土台を作っていかなきゃいけないなって思ってます」

 まだツアーが終わったばかりですが、8月は夏フェス、10月からは今年2度目のツアー「9nine LIVE CIRCUIT 2015 ADVANCE」が始まります。年末まで続くライブへの意気込みも聞かせていただきました。

 「私にとっては野音が一つの区切りで、ここから夏が始まるなって感じがしています。夏フェスにもたくさん出させていただくし、年に2回のツアーっていうのもはじめてです。ファンの方の期待も高くなりそうですけど、今からいっぱい考えて、期待に応えていきたいと思ってます」

Photo by Yoshii Kanae

(次ページ、「自転車が並ぶ『今日の1枚』」に続く)

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