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マイクロソフト革新の象徴、Windows 10を知る 第4回

マイクロソフトの最新OSの疑問に答える

新機能は? 無償アップグレード? Windows 10、10の疑問

2015年08月03日 17時07分更新

文● 松野/ASCII.jp

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Q5.逆になくなった機能は?
A.チャームやWindows Media Centerが廃止
Homeエディションではアップデートが強制適用に

チャームメニューはアクションセンターに置き換えられた

 Windows 10では、Windows 8から搭載されていたチャームメニューが廃止され、設定のほかに通知なども表示してくれるアクションセンターに置き換わった。また、2009年に開発が終了していた総合エンターテインメントソフト「Windos Media Center」がサポート対象外となる。すでにインストール済みのPCをWindows 10に無償アップグレードした場合もアンインストールされてしまう。代替ソフトとして、「Windows DVDプレイヤー」が自動的にインストールされる仕組みとなっている。

 そのほか、更新プログラムの適用方法が変わっているのも覚えておきたい。Windows 10 Homeでは、更新プログラムが提供開始された時点でWindows Updateによる自動更新が適用される仕様となっており、従来のように任意でアップデートを進めることが不可能となっている。Windows 10 ProおよびWindows 10 Enterpriseでは更新プログラムの適用延期が可能だが、Windows 10 Proは延期期間に制限がある。

 互換性の問題などが起きた場合は、問題の起きた更新プログラムもしくはドライバーをアンインストール後、マイクロソフトが提供する「Show or hide updates」トラブルシューターを活用することで、更新プログラムやドライバーをWindows Update上で非表示にし、自動インストール不可としなければならないようだ。

Q6.ブラウザー「Microsoft Edge」って? IEは使えないの?
A.多機能・高速化した新ブラウザー。IEも併載

手書きメモなども可能な新ブラウザー「Microsoft Edge」

 Windows 10で追加され、ひときわ話題を呼んでいる新ブラウザー「Microsoft Edge」。新レンダリングエンジンを採用し、競合のChromeブラウザーよりも高速化しているのが大きな特徴だ(ベンチマーク結果はこちら)。ウェブページの記事部分のみを抽出し、読みやすいよう再レイアウトする「読み取りビュー」やキャプチャー画像の保存とページへの手書きメモ機能、ドルビーオーディオのサポートなど、機能的にも充実している。

IEの併載により、後方互換性を確保している

 なお、Microsoft Edgeはセキュリティー上の観点から、ActiveXやVMLなどの旧技術をサポートしていない。現状は後方互換性を確保するための措置として、Internet Explorer 11が併載されているが、いずれMicrosoft Edgeに一本化されていく見込みだ。

Q7.「Cortana」って? Windows 10でも見当たらないけど……
A.会話型アシスタント。日本語版はもうすぐテスト開始

日本語版は今後数ヵ月以内にテストが開始される

 Cortanaは、アップルが提供する「Siri」のようなパーソナルアシスタント。音声による操作や設定、ユーザーの行動や嗜好を学習する機能のほか、Microsoftアカウントによるデバイス間連携などをサポートする。

 提供する国・地域向けにローカルなカスタマイズが施されているのも特徴で、イギリス版では自己卑下のユーモアを理解して返答に皮肉を用いたり、日本版では非常に礼儀正しく振舞うなど、音声や性格も異なるという。

 Windows 10リリース時のCortanaはアメリカ、イギリス、中国、フランス、イタリア、ドイツ、スペインの7ヵ国にのみ対応している。日本、オーストラリア、カナダ(英語圏)、インドの4ヵ国版は、まず今後数ヵ月以内に「Windows Insider Program」のプレビュー版として提供されるようだ。

 なお、今後はAndroidやiOS向けにも提供されることが明らかになっている。

(次ページ、Q8.タブレットや2in1でのUIはどうなるの?

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