このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

高橋暁子の「意外と知らない!? 業界ランキング」 第45回

SmartNews、Gunosyの二強かと思いきや

やっぱり日本はYahoo!がトップ~ニュースアプリ早分かり

2015年08月10日 09時00分更新

文● 高橋暁子 編集●ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

『そういえば、あの業界のシェアは結局どこが一番多いんだっけ……?』
そんな疑問を抱いたことがあるすべてのビジネスマンに捧ぐ連載。仕事でも利用できる業界ランキングや業界地図を私、高橋暁子が手っ取り早く紹介します。<連載目次>

ポータルサイトからニュースアプリへ移行が進む

 通勤通学の合間にニュースアプリを見ているという人も多いだろう。スマホさえあれば、隙間時間に最新の気になるニュースが読めるため、忙しい現代人にぴったりと言える。

 ニュースアプリはどのくらい利用されているのか。ニュースアプリの利用率と共に、日米におけるニュースアプリシェアなどを見ていこう。

 ICT総研の2014年度モバイルニュースアプリ利用動向調査(2014年11月)によると日本国内におけるモバイルニュースアプリの利用者数(アクティブユーザー数)は2012年末の303万人から、2013年度末には4倍の1294万人へ急増。さらに2014年末には2242万人、2015年末には3286万人に増加するとみられている。

モバイルニュースアプリ/モバイルWebニュース利用者数(国内)
年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度
モバイルニュースアプリ 303万 1294万 2242万 3286万 3927万 4435万
モバイルWebニュース 2981万 3412万 3155万 3084万 3096万 3191万
合計 3284万 4706万 5397万 6370万 7023万 7626万

ICT総研調べ。2014年度以降は予測値。アクティブユーザー数=月に1回以上利用。


 これまで、モバイル端末上でニュースを見るユーザーの多くはブラウザー上のポータルサイトを利用しており、2012年度末までは全体の約9割を占めていた。今後もブラウザー上のポータルサイトでニュースを閲覧するユーザーは3000万人規模で推移すると見られるが、徐々に中心はニュースアプリに移行していきそうだ。

 インターネットコムとNTTコムリサーチの「ネットでのニュース購読」に関する調査(2015年2月)によると、「インターネット(携帯電話/スマートフォン含む)」でニュースを読んでいるのは全体の79.8%。

 ニュースを読むのに利用する具体的な手段については、ニュースポータルサイト(「Yahoo!ニュース」など)が88.9%と、前回の92.3%から減少。一方、ニュースアプリ(「Gunosy」「SmartNews」など)は11.0%と、前回の9.9%から増加している。

GunosyとSmartNewsの健闘に注目

Gunosyは2015年6月時点で1000万DLを突破した

SmartNewsも日米合計で1000万DLを超えている

 株式会社Gunosy運営のニュースキュレーションアプリ「Gunosy(グノシー)」は、2011年10月開始。ユーザーのソーシャルメディアでの行動を分析、最適な記事を選んで配信するアプリだ。KDDIと資本業務提携している。執筆現在、国内で1000万ダウンロードを超えている

 スマートニュース株式会社運営のニュースアプリ「SmartNews(スマートニュース)」は、2012年12月開始。電波がつながりにくいところでも読み込みが早い「Smartモード」が特徴だ。GREE、mixiと資本業務提携している。2015年2月時点で日米合計1000万ダウンロードを超えている

 米国の雑誌形式のソーシャルアグリゲーションアプリ「Flipboard」も、誕生は2010年12月のこと。ニュースアプリは、スマートフォンやタブレットなどの普及に伴って誕生した、ごく新しいアプリなのだ。

 なお、2014年10月には、「SmartNews」が米App Storeのニュースカテゴリで1位を獲得している。設定画面で日本版と米国版を切り替えることができる。

 日本と比べて回線速度が遅い地域が多い米国では、Smartモードが人気につながりそうだ。これに先だって同年5月には、Gunosyも米国版をリリースしており、両アプリの健闘に注目が集まる。

SmartNewsは2015年2月に英語圏のニュースをチョイスするインターナショナル版もリリース

(次ページでは、「トップはYahoo!、Gunosy、SmartNewsが続く」)

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ