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「HP ENVY Phoenix 850-090jp/CT」

8コアCPUやGTX 980も対応! とことん速い新生「ENVY Phoenix」

2015年08月03日 11時00分更新

文● 高橋量、編集●金子/ASCII.jp

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Core i7-5960XやDDR4メモリー、GTX 980など、高性能パーツに対応するゲーミングデスクトップ「HP ENVY Phoenix 850-090jp/CT」

 話題のゲームを最高画質でストレスなく楽しむなら、最新パーツをふんだんに使ったパワフルなPCを用意したい。そこでおすすめしたいのが日本HPのゲーミングデスクトップ「HP ENVY Phoenix 850-090jp/CT」だ。

 CPUには「Haswell-E」ことCore i7-5960X/Core i7-5820Kを搭載可能だ。特にCore i7-5960Xはコンシューマ向けとしては初となる8コア/16スレッドのCPUで、非常に高い性能で注目を集めている。メモリーは転送速度がDDR3の2倍となるDDR4に対応しているほか、GPUとしてはGeForce GTX 980/960を用意。さらにストレージとしてPCI Express接続の128GB M.2 SSDに対応している。しかも冷却性能と静音性に優れる水冷式クーラーを採用するなど、とことんハイエンドな構成に仕上がっているのだ。

 同社ゲーミングPCのなかでも最高クラスの性能を誇る「HP ENVY Phoenix 850-090jp/CT」。今回はベンチマーク結果などを交えながら、その実力を検証する。

6コア12スレッドCPU+PCI Express接続SSDによる高いパフォーマンス

 さっそくだが、「HP ENVY Phoenix 850-090jp/CT」のベンチマーク結果を紹介しよう。テストに使った試用機は「東京生産ゲーマーズモデル(GTX960搭載モデル)」と呼ばれるもので、スペックは下記の表のとおりだ。購入時にCPUやGPUを上位パーツに変更することで、より高いベンチマーク結果を得られる可能性がある点をあらかじめご了承いただきたい。

試用機の主なスペック
CPUCore i7-5820K(3.3GHz)
メモリー16GB (8GB×2) PC4-17000(2133MHz)(最大64GB)
グラフィックスNVIDIA GeForce GTX 960(2GB)
ストレージ128GB SSD(PCI Express M.2)、1TB HDD(7200回転)
OSWindows 8.1 Update(64ビット)

 Windows 8.1の快適さを計測する「Windowsシステム評価ツール(WinSAT.exe)」では、下記の表のような結果となった。すべての項目で8ポイントを上回る結果が出ており、総合的な性能としては最高クラスといっていいだろう。ちなみに各項目の最高値は「9.9」ではあるが、現時点ではどんなに高性能なマシンでも9ポイント以上になることはめったにない。

試用機の「Windowsシステム評価ツール」の結果

試用機の「Windowsシステム評価ツール」の結果
CpuScore(プロセッサー)8.6
MemoryScore(メモリー)8.6
GraphicsScore(グラフィックス)8.3
GamingScore(ゲーム用グラフィックス)8.3
DiskScore(プライマリハードディスク)8.45

 ストレージのアクセス速度を計測する「CrystalDiskMark」を試してみたところ、シーケンシャルリードで毎秒1090MBという結果となった。システムストレージにPCI Express接続のM.2 SSDを搭載しているだけあって、アクセス速度はかなり高速だ。前モデル「HP ENVY Phoenix 810-480jp/CT」の評価機では、SATA接続の512GH SSDを搭載していたが、シーケンシャルリードが毎秒451.1MBだった。本モデルのSSDは倍以上速くなっている計算だ。

 また、データストレージ用の1TB HDDでもシーケンシャルリードは毎秒210.9MBとなかなか速い(一般的なHDDでは毎秒100MBが標準)。ストレージのアクセス速度が速いとゲームデータを短時間で読み込めるようになるので、ゲームをより快適にプレーできるようになる。

PCI Express接続 M.2 128GB SSD(左)と1TB HDD(右)の「CrystalDiskMark」ベンチマーク結果

「PassMark」の「DiskMark」を見ると、SATA接続のSSDに比べてスコアが大きく上回っていることがわかる

PCI Express接続 M.2 128GB SSD(左)と1TB HDD(右)の「CrystalDiskInfo」によるS.M.A.R.T.情報。試用機ではM.2 SSDにサムスン製の「XP941」が使われていた。ちなみにオプションからSSDに256/512GBを選ぶとSATA接続となり、アクセス速度は半分程度に落ちるので注意

CINEBENCHもPCMarkも高スコア

 CPU性能を計測する「CINEBENCH」も、かなり高いスコアが出ている。たとえば「CINEBENCH R15」の「CPU」スコアは「1018cb」となっているが、4コア8スレッドのCore i7-4790K(4.0GHz)では700~800cb程度であることが多い。試用機で使われているCore i7-5820Kは6コア12スレッドで動作するだけあって、Core i7-4790Kよりもパフォーマンスは格段に高めだ。8コア16スレッドのCore i7-5960Xを選べば、さらにパワフルな性能を期待できるだろう。

「CINEBENCH R15」と「CINEBENCH R11.5」のベンチマーク結果

「CPU-Z」によるCore i7-5820Kの詳細情報

 マシンの総合的な性能を計測する「PCMark 8」でも非常に高いスコアが出ている。これだけのスコアであればゲームだけでなく、動画編集やRAW画像の現像、3D CG制作などあらゆる用途に活用できるはずだ。また真夏の暑い日であるにも関わらず、水冷式クーラーの効果によってCPU温度が50度前後に抑えられている点にも注目したい。

日常的な作業の快適さを計測する「PCMark 8」の「Home conventional 3.0」ベンチマーク結果

ゲームやクリエイティブ系ソフトの快適さを計測する「PCMark 8」の「Creative conventional 3.0」ベンチマーク結果


 

(次ページ、「ENVY Phoenix 850のゲーム系ベンチマークはすべて最高評価」に続く)

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