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T教授の「戦略的衝動買い」 第340回

持ち歩けるメモ型ホワイトボード「nu board/FME」を衝動買い!

2015年07月22日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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デジタル保存はスマホのカメラを活用!
「Office Lens」を併用してみる

一時的な筆記アイテムであるBoogie Board (左)やnu board(右)は筆記データを保存するテクニカルな手段が用意されていない

一時的な筆記アイテムであるBoogie Board (左)やnu board(右)は筆記データを保存するテクニカルな手段が用意されていない

 ペンデバイスが普通になってきた時代に、極めてアナログ感の強いヌーボードや、同じような一時的なアナログ的メモ機能を現代のテクノロジーで実現している「Boogie Board」(ブギーボード)などを使っていると、時にメモを保存をしたい時がある。

 保存したり、記録したりすることが大前提の場合なら、筆者は最初から保存機能のあるソニーのデジタルペーパーや、Surface 3、普通のメモ用紙に描くことが普通だが、描いている内に保存欲求が出てくる場合もある。

デジカメで撮影するより大幅に進化して便利な「Office Lens」(マイクロソフトのスマホ用アプリ)のAndroidバージョン

デジカメで撮影するより大幅に進化して便利な「Office Lens」(マイクロソフトのスマホ用アプリ)のAndroidバージョン

Android版より先に発表されていた「Office Lens」のiOS版 機能はほとんど同じ

Android版より先に発表されていた「Office Lens」のiOS版 機能はほとんど同じ

 そんな時、普通なら筆記した後のヌーボードやブギーボードの筆記面をスマートフォンのカメラ機能で撮影するのが一般的だろう。最近、筆者はマイクロソフトの「Office Lens」を活用している。

試しにBoogie BoardをOffice Lensで撮影して見た。斜めから撮影してもきちんと、筆記エリアを確定している

試しにBoogie BoardをOffice Lensで撮影して見た。斜めから撮影してもきちんと、筆記エリアを確定している

斜めアングルを修正して、正面から見たように自動変形してOneNoteにアップロードしてくれた。本来はホワイトボード用のアプリだが、背景がブラックでもかなりきちんと動作している

斜めアングルを修正して、正面から見たように自動変形してOneNoteにアップロードしてくれた。本来はホワイトボード用のアプリだが、背景がブラックでもかなりきちんと動作している

 Office Lensは自動的に角度補正とトリミングをしてくれて、結果をOneNoteなどのクラウドサービスにアップロードしてくれる便利なアプリだ。iOS用Android用の両方が揃っており、筆者のような両スマホの並列使用ユーザーにはありがたい。

ヌーボードを広げて撮影すると……なぜかリングの上の方まで範囲だと錯覚しているようだ

ヌーボードを広げて撮影すると……なぜかリングの上の方まで範囲だと錯覚しているようだ

普通に閉じて撮影しても、どうもリングの存在が気になって、その周囲があやふやな感じだ

普通に閉じて撮影しても、どうもリングの存在が気になって、その周囲があやふやな感じだ

どうもリングの存在が境界線を見出す邪魔をしている感じがする

どうもリングの存在が境界線を見出す邪魔をしている感じがする

 ブギーボードではいつもうまく行っているので、ヌーボードでも同じような調子で気楽にやってみたが、どうも撮影の時点でトリミングのボーダー(境界線)処理が上手くいかない。

ヌーボードでなくごく普通のリングノートでやってみても結果は同じだ

ヌーボードでなくごく普通のリングノートでやってみても結果は同じだ

リングの影響で境界線をミスリードして撮影した結果を補正するとこうなる

リングの影響で境界線をミスリードして撮影した結果を補正するとこうなる

リングのすぐ下で、できるだけページコンテンツの邪魔にならない場所に横一直線に貫く明確な線を引いてやると、正しく境界を認識してくれるようだ

リングのすぐ下で、できるだけページコンテンツの邪魔にならない場所に横一直線に貫く明確な線を引いてやると、正しく境界を認識してくれるようだ

 何回かやってみて、どうもヌーボードの上部のリング部分が問題だと気がついた。ヌーボードと同じような普通のリングメモで試してみたが結果は同じだった。

 どうもOffice Lensは、リング部分をボーダーとして認知できず、ボーダー近辺が曖昧になり、それがトリミングや形状補正にも悪影響を及ぼし、結果として、斜めに撮影した場合など歪んだ画像として処理、登録されてしまう。

 単なる“一時的なメモ”でいい人にとってはまったく問題ではないことだろうが、筆者にとっては、これではせっかくのヌーボードの機能の半分も価値がないことになってしまう。

 しかし、この大問題も簡単なことで決着がついた。Office Lensで撮影する時に、ヌーボードのリングのすぐ脇に、FMEを使ってヌーボードのページの横を貫く直線を一本だけ引いてやればいいのだ。

 筆者は念のために、定規を使って少し太めに横一直線をなぞって引いているが、たった線一本で、まったく問題なく対象筆記部分を正しく認識し、筆者の乱雑な机の上で、ヌーボードを無造作に置いて、かなり斜めから撮影しても、最終的にスクエアに補正してクラウドにアップロードできるようになった。

素早く消せるイレーザーがあれば完ぺきなのだが……

アナログからデジタルまで様々な手書きメディアがあって楽しい。これからもしばらくはアナデジ・ガジェットの主戦場だろう

アナログからデジタルまで様々な手書きメディアがあって楽しい。これからもしばらくはアナデジ・ガジェットの主戦場だろう

 これで、移動時は6型クラスのスマホと一緒に片手で持って、精細な文字でより多くの情報を書き込めて、クラウドサービスと連携もできるヌーボードになった。

 あとは、フリクション・イレーザーの様に、FMEの簡単には落ちない頑固な筆記線を楽に早く消すことのできる幅広の専用イレーザーの登場を待ちたい。

■関連サイト

T教授

今回の衝動買い

アイテム:CANSAY nu board 新書判FME

価格:アマゾンにて1620円で購入


T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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