「ラズパイ・オーディオ」で音楽をiTunesから解き放つ
筆者が現在ハマっているのが「Raspberry Pi」だ。ひらたくいえば、ARMアーキテクチャの手のひらサイズPCだが、USB 2.0ポートを4基装備しているので拡張性があり、Linuxを導入してUSB DACをつなげばDSD再生も可能になるという代物。バッテリーなど一式含めて1万円未満というコストパフォーマンスの高さも魅力。TerminalからSSHで操作できるところが、個人的にはツボだ。
Rasperry Pi向けのLinuxディストリビューションはいろいろあるが、オーディオ対応という点では「Volumio」が頭ひとつ抜けている。ALACはもちろんのこと、FLACやWAV、DSDなど再生可能なフォーマットは数え切れないほど。DLNA(DMS/DMR)に対応に加えて、AirPlay互換機能も備えているので、iPhoneからApple Musicの音を飛ばすこともできる。
なにやら当コラムの主旨から外れてしまったが、Raspberry Piによる「ラズパイ・オーディオ」はとにかく楽しい。ALACを、ひいてはサウンドライブラリの管理をiTunesから解き放つのであれば、この自由な世界はどうだろう? テンション上がった筆者が電子書籍『Raspberry Pi 2対応「Raspi Audio」導入編』を3週間で完成、しかも執筆・編集からCSSコーディングまで独力で敢行してしまったところに、その魅力と可能性の片鱗を感じ取っていただきたい。
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Raspberry Pi 2対応「Raspi Audio」導入編海上 忍(著)OTS Publishing
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