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Apple Geeks 第165回

Apple Musicの登場で変わる、OS X/iOSの音楽再生環境

2015年07月17日 11時00分更新

文● 海上忍(@u_shinobu)、編集●ハイサイ比嘉/ASCII.jp

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「ラズパイ・オーディオ」で音楽をiTunesから解き放つ

 筆者が現在ハマっているのが「Raspberry Pi」だ。ひらたくいえば、ARMアーキテクチャの手のひらサイズPCだが、USB 2.0ポートを4基装備しているので拡張性があり、Linuxを導入してUSB DACをつなげばDSD再生も可能になるという代物。バッテリーなど一式含めて1万円未満というコストパフォーマンスの高さも魅力。TerminalからSSHで操作できるところが、個人的にはツボだ。

 Rasperry Pi向けのLinuxディストリビューションはいろいろあるが、オーディオ対応という点では「Volumio」が頭ひとつ抜けている。ALACはもちろんのこと、FLACやWAV、DSDなど再生可能なフォーマットは数え切れないほど。DLNA(DMS/DMR)に対応に加えて、AirPlay互換機能も備えているので、iPhoneからApple Musicの音を飛ばすこともできる。

最近の筆者のオーディオ試聴環境。iTunesライブラリにあるALACをUSBメモリに移し、Raspberry Piに接続したUSB DACで聴いている。外観の改善が急務だ

 なにやら当コラムの主旨から外れてしまったが、Raspberry Piによる「ラズパイ・オーディオ」はとにかく楽しい。ALACを、ひいてはサウンドライブラリの管理をiTunesから解き放つのであれば、この自由な世界はどうだろう? テンション上がった筆者が電子書籍『Raspberry Pi 2対応「Raspi Audio」導入編』を3週間で完成、しかも執筆・編集からCSSコーディングまで独力で敢行してしまったところに、その魅力と可能性の片鱗を感じ取っていただきたい。

■Amazon.co.jpで購入

iPhoneのSafariからRaspberry Piで動作中の音楽再生システム「MPD」にアクセスしたところ。192kHz/32bitの楽曲を再生していることがわかる


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