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プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう 第3回

容量アップでき、長らく安心な外付けHDDなら「Drobo 5D」で決まり!

2015年07月22日 11時00分更新

文● 飯岡真志 編集 ●金子/ASCII.jp

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空き容量警告が出たら、HDDをサクッと追加

 Droboに入れたデータが実効容量の85%に達すると、変化が起きる。青色LEDの9個目が点灯するとともに、Drobo Dashboardの容量を示す円グラフが通常時の緑から黄色に変化し、警告文も表示される。Drobo 5D本体に目をやると、3つめのベイの横にあるLEDが黄色く点滅している。

バーグラフが9個めまで点灯すると突然3段めのドライブベイ横のLEDが点滅を始める!

 もちろんこれは空き容量が少なくなってきたことを示しているが、同時にユーザーが行うべき対処法の指示にもなっているわけだ。つまりこれは「LEDが点滅しているベイに、空のHDDを差し込んで」ということだ。

Drobo Dashboardでも円グラフが緑色から黄色に。どちらも心臓に悪いぞ!

 慌てず騒がず、最初の時と同様に3台めのHDDをゆっくり差し込む。HDDのスピンアップの音がかすかに聞こえたのち、10数秒でベイ横のLEDが緑色になり、Drobo Dashboardの容量を示すグラフも元の緑色に戻る。実効容量は約1.8TBに増加しており、空き容量も十分に確保された。

追加のHDDを3つめのベイに装着!

新しいHDDが検出されたことをポップアップウインドウでお知らせ

実効容量も増えて、空き容量にも余裕が生じた

HDDの追加中も速度低下なし

 今回のテストでは、WindowsマシンからDrobo 5Dへのファイルコピー中にHDDを追加した。その際に、転送速度の顕著な低下などは見られなかった。このことから、HDDを追加した際にはRAIDでいうところの「リビルド」に相当する作業は行われず、HDD 2台の状態で記録されたデータはそのまま残されていると想像される。そして、3台めのHDDが認識された時点から、RAID 5相当の記録が始まるのだろう。

 このようにDrobo 5DはHDDが2台の状態から使い始めて、空き容量が少なくなってきたらHDDを追加していくことで、徐々に容量を増やしていくことが可能だ。4台め、5台めの場合も同様にすればいい。5台搭載したらそれで拡張が終了かというと、もちろんそんなことはなく、今度は小容量のHDDをより大容量のHDDと交換していくことで、さらに実効容量を増やし続けられる。カタログのスペックではDrobo 5Dは32TBまで対応しているので、使い方にもよるが、長期間にわたって使用できるだろう。

 なお、カタログ上の値として32TBまで対応していると書いたが、エクスプローラーやFinder上では、Drobo 5Dは実効容量とは無関係に約16TBのドライブとして見える。Drobo 5Dでは1ボリュームあたりの最大容量は16TBとなっており、16TBを超える実効容量になるまでHDDを搭載(2015年7月現在、8TB HDD×5で、実効容量32TBも実現できる!)した場合は、複数のボリュームに分割して利用することになる。

 実効容量に連動しない仮想的なストレージ容量をOSに見せるこの仕組みを「シン・プロビジョニング」と呼び、ビジネス向けのストレージでは一般的に用いられている。

Drobo 5Dは、Windows上からは常に約16TBのドライブとして見える。Macでも同様だ


 

(次ページ、「Drobo 5Dは速い?」に続く)

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