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業界人の《ことば》から 第152回

弥生、会計ソフトが登場した30年前。それに匹敵する変化を

2015年07月14日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII.jp

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 もうひとつは、会計業務の進化そのものである。

経営判断の進化・効率化も課題のひとつだ。

 もともと会計業務は、取引発生から、証憑整理、伝票起票、転記、集計、そして試算表および決算書の作成までのすべてが手作業で行われていた。

 だが、30年前に会計ソフトが登場したことで、作業で行っていた転記の業務、そろばんや電卓を使用していた集計の業務が、自動化された。

 すべての会計業務を手作業で行っていたことを会計業務1.0とすれば、会計ソフトによって省力化された時代は会計業務2.0といえると、岡本社長は位置づける。

中小企業向けにこれだけでできるをアピール。証憑整理、入力といった業務は、これまでの会計ソフトでも手作業となっていた。これを会計業務3.0では、自動化。会計業務のすべてを一気通貫で自動化することになる。

 岡本社長は、「10~20%の業務の効率化を図ることも大切だが、究極の効率化はその業務そのものを無くしてしまうこと。会計ソフトによって、転記業務と集計業務が無くなった」としながらも、「だが、それはいまから30年も前の話。その後、新たな価値を提供できたのかという点では、自戒を込めて反省すべき点が多い。会計業務に進化をもたらしていない」と語る。

 しかし、ここにきて、会計業務に新たな進化をもたらすことができると岡本社長は力強く語る。

 「技術進化と規制緩和によって、会計業務は大きく進化する。これは、会計業務3.0といえるものであり、ひとつのマイルストーン。進化する弥生会計によって、実現することになる」と語る。

 証憑整理、入力といった業務は、これまでの会計ソフトでも手作業となっていた。これを会計業務3.0では、自動化。会計業務のすべてを一気通貫で自動化することになる。

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