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ViPR ControllerやXtremIOとの統合も実現

EMC、自動階層化を強化した「VMAX3」の提供を開始

2015年06月23日 11時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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 6月22日、EMCジャパンはハイエンドストレージ「EMC VMAX3」の提供開始を発表した。機能強化したVMAX3は、ソフトウェアベースのデータサービスと基盤になっているハードウェアを分離。ローカルレプリケーション、リモートレプリケーション、ストレージ階層化といったVMAXの機能を、EMCの他のプラットフォームや他のベンダーのプラットフォームにまで拡張することが可能になる。サービスレベル目標(SLO)によって大規模な管理が大幅に簡素化されるため、スタッフの全体的な生産性が高まり、システム環境の管理から実際のビジネスニーズを満たすことへ集中できるようになる。

ハイエンドストレージ「EMC VMAX3」

 また、新しいストレージ階層化機能「FAST.X」によって、データセンター全体およびデータセンターを越えた環境にまで自動階層化機能を拡張。エンタープライズ向けのデータサービスを複数のプラットフォームへ拡張するとともに、サービスレベル目標をVMAX3から他のストレージ デバイスにまで広げることが可能になるという。

 さらにVMAX3と「EMC ViPR Controller」ソフトウェアの統合により、ストレージサービスの提供を自動化。SDDC(Software-Defined Data Center)におけるVMAX3ゲスト コンテナで「ViPR Controller」の機能検証(PoC)を提供している。オールフラッシュアレイ「EMC XtremIO」とも統合。データ削減を実現するほか、VMAX3プラットフォームと「XtremIO X-Brick」を統合して提供するオプションにより、低レイテンシで、圧縮されたデータ層の簡単な展開と管理が可能になるという。

 「EMC CloudArray」の統合により、アクティブなワークロードをコスト効率に優れたクラウドストレージへ移動できる。これにより、ストレージコストを最大40%削減するとともに、拡張性に優れたバックアップ容量を確保することが可能だ。

 VMAX3の価格は個別見積もり。年内に新たに強化した「SRDF/Metro」機能を通じて、ノンストップのデータ アクセスと最適なリソース バランスを実現するアクティブ/アクティブの高可用性環境を提供する。

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