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HDDやSSD、オンラインストレージを安全に活用するテクニック! 第3回

クラウドにデータをバックアップする時に気を付けるべきこと!

2015年06月16日 12時00分更新

文● 二瓶 朗

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制限付きで容量無制限! 写真は専用サービスを使え!!

 決して失いたくないモノの1つにデジカメで撮影した写真ファイルがある。スマホに関していえば、今回紹介している各クラウドストレージサービスはすべて、スマホアプリによる写真の自動同期に対応しているが、今回はPCのバックアップをメインとするのでここでは割愛させていただく。

 写真に関しても、もちろんここで紹介しているクラウドストレージサービスでバックアップできる。PCのローカルストレージでは単なるファイルなのだから当然といえば当然。

 ただし、問題となるのは写真のデータ量だ。1枚あたりそこそこある写真ファイルをアップするとなると、かなりのストレージ容量を食ってしまうだろう。

Googleフォトバックアップで同期できるフォルダーなど。カメラを接続してそのままクラウドにバックアップすることもできる。画質をやや犠牲にすれば、Googleドライブの容量に影響はない!

Googleフォトバックアップで同期できるフォルダーなど。カメラを接続してそのままクラウドにバックアップすることもできる。画質をやや犠牲にすれば、Googleドライブの容量に影響はない!

 無償プラン使いにとってはかなりの痛手となる。そこでオススメしたいのが、先日発表された「Googleフォト」だ。メインはスマホで撮影した写真の自動バックアップだが、「Googleフォトバックアップ」アプリをPC(Mac版もあり)にインストールすれば、ローカルストレージ内の写真ファイルを自動的にバックアップしてくれる。

 写真ファイル自体はGoogleドライブに保存されるものの、なんと、Googleドライブのストレージ容量を圧迫せず、容量無制限で利用することもできるのだ!

Googleフォトにウェブブラウザからアクセスしてみた。PCに写真が追加されるたびに自動的にクラウドにアップされることになる

Googleフォトにウェブブラウザからアクセスしてみた。PCに写真が追加されるたびに自動的にクラウドにアップされることになる

 ただし、無制限バックアップの場合には、アップできる写真の画質が最大1600万画素となり、それ以上の画質の場合は自動的に圧縮されることとなる。

 それでも、PCが壊れてしまって、大事な写真を失うことを考えれば、ちょっとぐらいの画質圧縮は許せるという人も多いはず。

 なお、Googleドライブの空き容量を使う場合はそのままの画質でバックアップできる。写真が趣味な人ならば、Googleドライブの無償15GB(基本サイズ)を全部使っちゃうどころか、有償プランを使ってもイイ! と思えるのではないだろうか。

ソニー「PlayMemories Home」から、同社のクラウドストレージ「PlayMemories Online」へ写真ファイルをアップできる

ソニー「PlayMemories Home」から、同社のクラウドストレージ「PlayMemories Online」へ写真ファイルをアップできる

 また、ソニーが提供する「PlayMemories Home」というアプリを利用すれば、同社の提供するクラウドストレージ「PlayMemories Online」に画像をアップロードできる。提供はソニーだが、無償で利用できるアプリだし、クラウドへの保存も無償で行なえる。

 ただし、こちらも無制限に保存できる写真の画質に上限がある。最大5GBまではオリジナル画質で保存できるが、それを超えると、画質が高い写真は長辺が1920ドット幅にリサイズされることになる。

 ということで、せっかくこのような無償で利用できるサービスが利用できるのだから、ファイルのバックアップとは切り分けて、写真のバックアップにはやはり専用のクラウドストレージサービスを利用するのはいかがだだろうか?

 もちろん、ここで紹介したもの以外にも、写真専用のクラウドバックアップサービスは多数あるので、ぜひ吟味していただきたいものだ。

クラウドのバックアップも忘れるな!

 今回、ここではPCからのバックアップにクラウドを活用する、という話を展開してきたが、ときには逆のことも必要だ。つまり「クラウドからのバックアップ」ということ。

 たとえば「Gmail」。このクラウドサービスを活用している人は多数いると思うが、クラウド上のメールデータや連絡先が何らかの理由で消失したら困らないだろうか? 

 どんな媒体でも言えることだが、バックアップで保存先に何か問題が発生することはあり得ること。それはクラウドストレージでも同じで、クラウドにバックアップしたデータが失われる可能性もゼロではない。

 ということでこのコラムではGmailのデータバックアップ手順について解説する。転ばぬ先の杖、ぜひバックアップを!

Gmailにログインしたら「アカウント」をクリック

Gmailにログインしたら「アカウント」をクリック

「アカウント情報」→「コンテンツの管理」をクリックして「自分のデータをダウンロード」から「アーカイブを作成」をクリック

「アカウント情報」→「コンテンツの管理」をクリックして「自分のデータをダウンロード」から「アーカイブを作成」をクリック

Googleの各種サービスが表示されるのでGmailを選択(デフォルトは全選択)して「次へ」をクリック。Googleのサービスに関してはほぼすべてバックアップを保存できる

Googleの各種サービスが表示されるのでGmailを選択(デフォルトは全選択)して「次へ」をクリック。Googleのサービスに関してはほぼすべてバックアップを保存できる

「アーカイブを作成」でバックアップデータを作成できる。バックアップデータはメールでリンク先を通知できるほか、Googleドライブにそのまま保存することもできる。なお、アーカイブの作成には多少時間がかかる。筆者の場合は4時間後に通知された

「アーカイブを作成」でバックアップデータを作成できる。バックアップデータはメールでリンク先を通知できるほか、Googleドライブにそのまま保存することもできる。なお、アーカイブの作成には多少時間がかかる。筆者の場合は4時間後に通知された

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