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東京大学附属図書館の膨大な知識・情報を電子時代に向けて再構築

紙と電子書籍を行き来する『次世代ハイブリッド図書館』実証実験が開始

2015年05月13日 18時20分更新

文● 行正和義/ASCII.jp

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ネットワーク化された読書空間(イメージ)

 東京大学附属図書館と京セラコミュニケーションシステムは5月13日、次世代ハイブリッド図書館に向けた実証実験を開始したと発表した。

 東京大学の「新図書館計画」では、国内最大級の300万冊を収容可能な自動書庫を予定している東京大学附属図書館の膨大な知識・情報を電子時代にどう活用するかを検討、デジタル化された情報と実物の本を行き来する次世代のハイブリッド図書館を計画している。

 東京大学ではすでに京セラコミュニケーションシステムの電子書籍「BookLooper」を用いて授業や学術研究を支援するしくみを進めている。今回、第二弾として東京大学附属図書館が独自に電子化した書籍、国立国会図書館近代デジタルライブラリーをはじめとした国内外のデジタルアーカイブで公開されている再利用可能コンテンツ、ならびに新刊学術電子書籍などを連携させた。

電子書籍のリンクイメージ 

 ひとつの電子書籍に対して多種多彩なリンクが埋め込まれ、電子書籍の学術的利用が進めやすくしており、文学作品の作者がどのように書籍を読み作品を作り上げていったのか追体験できる読書空間を構築。電子コンテンツ拡充と知識ネットワーク化に取り組み、学生の探究心を育む次世代ハイブリッド図書館の実現を目指すという。

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