このページの本文へ

データベースシステム基盤に最適なPCIe接続フラッシュストレージ

サンディスク製フラッシュ採用の「Fusion ioMemory SX350」発表

2015年05月11日 15時12分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

5月11日、サンディスクはPCIe接続型フラッシュストレージの新製品「Fusion ioMemory SX350」を発表した。Fusion ioとして初めてサンディスク製のNANDフラッシュを搭載し、高いパフォーマンスとコスト削減を実現した。

サンディスク製NANDフラッシュを初搭載

 「PCIeアプリケーションアクセラレーター」を謳うFusion ioMemory SX350は、1.25~6.4TBで、Fusion ioとして初めてサンディスク製NANDフラッシュを搭載した製品となる。

「PCIeアプリケーションアクセラレーター」を謳うFusion ioMemory SX350

 HDDと同じ接続を行なうSSDと異なり、PCIeアプリケーションアクセラレーターはフラッシュメモリをDRAMのように実装し、ストレージとして利用できる。これにより、レイテンシのペナルティがなく、高いパフォーマンス・低い遅延を実現。サンディスクのNANDフラッシュを搭載したFusion ioMemory SX350では、従来製品のioDrive 2に比べてリードで2倍のパフォーマンスを実現するという。

 サンディスク コマーシャルセールスマーケティング シニアマネージャーの山本哲也氏は、「データベースに非常に相性のよい製品。エンタープライズ向けのx86サーバーに挿すことで、高速なデータベースシステム基盤を構築できる」とアピールする。

サンディスク コマーシャルセールスマーケティング シニアマネージャーの山本哲也氏

 また、サンディスク製のNANDフラッシュを採用することで、従来製品のioDrive 2に比べて、容量単価で最大61%削減。さらにセルフヒーリング機能を持つほか、「1000年で1セクター」とリードエラー率も低く抑えた。5年保証を提供し、データセンターでも安定したサービスを提供できるという。

高い成長が見込まれるエンタープライスフラッシュの市場

 サンディスクが昨年買収したFusion ioは、約8年前にPCIe接続型のフラッシュをリリースし、7000社以上の顧客、累積出荷数25万枚という高い実績を誇るという。買収以降、サンディスクではPCIe接続のFusion ioMemoryのほか、SAS接続の「Optimus」、SATA接続の「CloudSpeed」、SATA接続のクライアントPC用「X300」などのエンタープライズストレージ製品を展開している。

サンディスクのエンタープライズソリューション

 今回発表されたFusion ioMemory SX350は性能あたりのコストを重視し、遅延が大きな影響を与えるアプリケーションの高速化を実現する。仮想化やデータベース、BI、リアルタイムな金融取引など読み書きが混在するワークロードのほか、Webホスティング、データマイニング、地図情報データ処理、コンテンツキャッシュ、3Dアニメーション、CAD/CAMなど読み取り負荷の高いワークロードなどを対象とする。

 サンディスク エンタープライズセールズ ディレクターの奥村英記氏は「リテールは33%だが、企業向け67%を占めている。サンディスクはすでにエンタープライズ向けの企業である」とアピールする。エンタープライズSSDのマーケットも高いスピードで成長しており、特にPCIe接続のフラッシュの伸びは高く、金額で18%、ユニット数でも40%の平均成長率で伸びる見込まれているという。「日本では400社の実績があるが、まだまだ少ない。OEM供給はもちろん、SQL Serverでの実績やVMwareのVSANとの連携などアライアンスを中心に伸ばしていきたい」と説明する。

サンディスク エンタープライズセールズ ディレクター 奥村英記氏

■関連サイト

カテゴリートップへ