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オランダ企業とライセンス契約を締結

世界初の国産3Dプリント人工骨、欧州で販売へ

2015年05月08日 19時31分更新

文● 行正和義/ASCII.jp

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CTボーン(白色部分)

 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は5月8日、NEDOプロジェクトで開発された3Dプリント人工骨「CTボーン」がEU諸国で販売されると発表した。

 CTボーンはNEDOのプロジェクトとしてベンチャー企業のネクスト21、東京大学、理化学研究所などの研究チームが開発した世界初の3Dプリント人工骨。骨内部構造の設計もでき、0.1mmの形状再現が可能なほか、従来の人工骨のように熱処理していないため自骨への癒合も早いなどの利点がある。

3Dプリント人工骨のしくみ 

 NEDOの助成事業により前臨床試験を実施し、医療基盤研究所(NIBIO)の支援で臨床試験を実施を済ませ、4月30日にネクスト21は、オランダXillocとEU諸国における製造・販売に関するライセンス契約を締結した。この後、Xillocが欧州連合指令93/42EEC(欧州医療機器指令MDD)の登録手続きを行い、登録完了後にEC諸国でのCTボーンの製造・販売を開始する。

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