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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 ― 第64回

Apple Watchで時間に興味が湧いてくるという話

2015年05月08日 10時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII.jp

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Apple Watchのセットアップ風景。iPhoneとペアリングすると、すぐに使い始められる。Apple Watchよりも、iPhoneのApple Watchアプリからの方が詳細な設定を行うことができる

 ゴールデンウィークが終わる前に、1ヵ月滞在していた東京を離れ、サンフランシスコ空港へ飛び立ち、バークレーに戻ってきました。

 初夏の陽気のバークレーから東京に降り立ったときは、寒くてビックリするほどでした。まさか雪が降るとは思っていませんでした。その後気温は順調に上がり、ゴールデンウィーク期間中は晴天続きで気温も27度になり、真冬から初夏までを駆け抜けたような1ヵ月でした。

 ちなみにバークレーの最近の天気は最高気温20度前後。晴れてはいるのですが、海から入ってくる風が冷たく、結果的にはちょうど良い天気です。これから先、ものすごく暑い日が夏前と秋口に数日あり、真夏は霧に太陽が阻まれ、結果的にはこんな調子で秋まで晴天が続く気候のはずです。

 もしサンフランシスコ・バークレーにいらっしゃるなら、日本の暑さが厳しい8月から9月にかけてがベストシーズンではないか、と思われます。

シリコンバレーとコーナーキックの小競り合いで
生まれたのがApple Watch?

 さて、4月24日に発売されたApple Watch。スマートウォッチ自体はこれまでもありましたが、Appleが手がけるとあっては意味が違ってきます。

 最近、西海岸に住んでいて感じることですが、Appleはテクノロジー業界のトレンドセッターの役割を担っている、あるいは押しつけられているような印象があります。後者はどちらかというとネガティブな意味です。

 Appleはテクノロジーに関して、必ずしも最先端を一番早く出す企業ではありません。市場形成前に製品は投入しますが、意味を考え、デザインを考え、我々の生活の変化を考えて、じっくり準備しているように見えます。

 テクノロジーが大好きな筆者からすれば“遅い”。しかしながら、後出しでも既存製品よりも良いものを世の中に問いかける、そんな企業だと思います。

 さきほど「ネガティブ」だと書いた理由は、Appleが出す前に、正解を打ち出せないシリコンバレー、という構図ができあがってしまっているように見えるからです。もちろんAppleは世界で最も多額の研究開発費を投じられる存在であり、これと比べるのも酷な話ではあるのですが。

 サッカーに例えるなら、コーナーキックが打ち出される前の小競り合いの状態で、ボールがゴール前に蹴り込まれて、Appleがゴールを決めちゃう。2010年代はそんな状態じゃないか、と思います。

Apple Watchは見事なヘディングゴールか
もしくはハンドか?

 既存のウェアラブルデバイス、スマートウォッチをいくつか使ってきて、上の例えを続けるなら、Apple Watchを使ってみた感想は今回もやっぱりゴールを決めちゃったのかなというものでした。

 もちろんApple Watchは完全な製品ではありません。今後アプリの充実によって進化する要素は大きいと感じています。というのも2週間、Apple Watchそのものに備わっている機能以上のものを便利だと感じたり、使い続けなかったからです。

 また、ハードウェアとしても、特にバッテリーはカタログスペック以上に長持ちし、夜帰宅して電源を切れば、2日に1回の充電で十分です(42mmの場合)。もっともUP by Jawboneのようにできれば手首の振動で起床したいのですが、それを確実にこなすには、やはり3~5日のバッテリーライフが必要になるでしょう。


(次ページでは、「Apple Watchで時間、習慣に興味が湧いてくる」)

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