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REDEFINEの次へ!EMC WORLD 2015レポート 第1回

最速の成長率を誇るXtremIOは最新版「4.0」を投入

EMC WORLD 2015で第3のコンバージドインフラ「VxRACK」発表

2015年05月05日 23時17分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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5月4日、米ラスベガスで開催された「EMC WORLD 2015」の初日は、EMCのコアビジネス分野であるストレージ関連の新製品が発表。ハイパーコンバージドインフラの新製品「VxRACK」やオールフラッシュアレイの新版「XtremIO 4.0」の概要が披露された。

拡張できるデータセンター向けのコンバージドインフラ

 EMC WORLDはEMCが年次で行なっている総合イベントで、ユーザー、パートナー、プレス/アナリストなど1万人以上が参加する。15回目を迎える今回は「REDEFINE.NEXT」をテーマに掲げ、EMCのエグゼクティブによる基調講演をはじめ、パートナーイベントや展示会、400以上にものぼるブレイクアウトセッションなどが開催される。初日となる5月4日は、ストレージ系を中心とするコアテクノロジーをテーマに基調講演が行なわれ、数々の新製品が発表された。

基調講演に登壇した米EMC インフォメーションインフラストラクチャ CEOのデビッド・ゴールデン氏

 基調講演には米EMC インフォメーションインフラストラクチャ CEOのデビッド・ゴールデン氏、米EMC コアテクノロジーズ部門 プレジデントのガイ・チャーチウッド氏、VCE CEOのプラヴィーン・アッキラージュ氏など、EMCのエグゼクティブが次々と登壇。例年にも増して、ショー要素の強い内容となった。

イントロではカラフルなライトで点灯したダンサーが登場

 まずはハイパーコンバージドインフラ製品の「VxRACK」だ。VBLOCKの実績とEMCのSoftware-Definedの技術を組み合わせて開発したVxRACKは、高い拡張性を実現したデータセンター向け製品。従来型のティア1アプリケーションを前提とした5年前のVBLOCKに比べ、VxRACKはプラットフォーム3.0を含む、汎用性の高いアプリケーションで利用でき、よりシンプルに高い拡張性を実現できるという。ゴールデン氏は、「お客様からは、ハイパーコンバージドのシンプルさとデータセンターのスケーラビリティを両立したコンバージドインフラ製品が欲しいという声が挙がっていた」と製品投入の背景を語る。

高い拡張性を売りにするハイパーコンバージインフラ「VxRACK」

 VxRACKは1/4ラックサイズからスタートでき、最大1000ノード、最大38PBまで拡張可能。シスコのNexus 9000をベースにしたSDNの導入により、分散型アプリケーションに対しても、柔軟性の高いネットワークを提供。ソフトウェアに関しても自由度が高く、VMware以外のマルチハイパーバイザーに対応するほか、Software-Defined Storageを実現する「ScaleIO」も導入できるという。

最大1000ノード、最大38PBまでという高い拡張性を実現

 アプリケーションに最適化された構成を迅速に利用できる統合型インフラ製品であるコンバージドインフラに関しては、EMCはこれまでパートナーごとの構成を提供できるリファレンスアーキテクチャの「VSPEX」や、シスコやVMwareの製品を組み合わせたコンバージドインフラの「VBLOCK」(VCE)を投入。最近ではVMwareのEVO:RAILをベースにしたアプライアンスの「VSPEX BLUE」などを展開している。今回のVxRACKの投入により、迅速性や信頼性を重視したブロック型のVBLOCK、拡張性を重視したラック型のVxRACK、シンプルさを重視したアプライアンス型のVSPEX BLUEという3種類のコンバージドインフラ製品を揃えたことになる。

ブロック型、ラック型、アプライアンス型という3種類のコンバージドインフラ製品を揃える

(次ページ、性能にデータ保護もプラスした「XtremIO 4.0」)


 

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