このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第301回

ロンドンのScience Museumで見た歴史的マシンの数々

2015年04月27日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Apple Computer Lisa

 Lisaの説明は流石に不要だろう。右にあるのはProFileという外付け拡張ドライブ(容量は5MBか10MBだが、どちらかは不明)。

Photo35

Apple Computer Macintosh

 これも説明は不要だろう。最初のMacintoshである。

Photo36

NextComputer NextCube

 CERNで使われていたと思しきNextCube。本体に“This machine is a server. DO NOT POWER DOWN!!”のラベルが貼られているのが微笑ましい。NextCubeはケースのエッジのシャープさが特徴の1つだが、酷使されていたためかだいぶ丸まっている。

Photo37

Photo38

Google corkboard server rack

 Googleが最初に使っていたServerシステム。手作り感満載である。

Photo39

Photo40

4004/8008/8080/386/486/ARM610/ARM2(?)

 各種CPUも一緒に展示されていた。Photo41でバックにあるのがシリコンインゴットで、これをスライスしてシリコンウェハーを製造することになる。

 右から4004/8008/8080/386/486と続くが、4004/386/486はパッケージをはがして中のシリコンが見えるようになっている。

Photo41

 Photo42はARM610で、Apple Newton用のものだろうか? Photo43は1985年製造のARMプロセッサーとだけあり、時期を考えるとARM2のテストチップかもしれない(ARM2の量産は1986年から)。

 ちなみにARMプロセッサーがやけに大きく取り上げられているのは、Information Ageのエリアに対してARMも寄付をしているからだと思われる。

Photo42

Photo43

英国製コンピューター

 ということで、Information Ageのエリアで目に付いたものをいくつか紹介させていただいた。もちろん英国とコンピューターといえばCharles Babbageを外すことはできないわけで、Information Ageとは別に階差機関1号機(Photo44)や2号機(Photo45)、解析機関(Photo46)、あるいは息子のHenry Babbageが手がけた解析機関(Photo47)などが展示されている。ちなみに写真は撮ってないが、Babbageの脳まで展示されていた。

Photo44

Photo45

Photo46

Photo47

 ここではコンピューター関係のみをダイジェストを紹介したが、実際には通信分野でもいろいろ興味深い展示は多かったし、そもそもScience Museumが7フロアもある大きなもので、全部見ようとしたら到底1日では足りないだろう。

 展示そのものは無料(iMAX 3Dシアターや一部のシミュレーターなどは有料)なので、もしロンドンで時間を持て余すようなことがあるなら、訪問をお勧めしたい。

前へ 1 2 3 4 5 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン