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ついに4Kのモニター評価ツールが発売! キュー・テック「QT-4000」

2015年04月21日 20時53分更新

文● ハシモト/ASCII.jp編集部

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 キュー・テックは21日、業務用の4K評価動画集「QT-4000」の発売を開始した。コンシューマー向けには販売しない。

 主観評価動画として40シーケンス(73分)、テスト信号として15パターン(17分)の映像を収録。メディアはHDDまたはSSDで提供され、Blu-ray版のリリースについては未定とのことだ。

製品の種類

製品の種類

 非圧縮版(DPX)と、圧縮版(XAVC、H.265/HEVC、XAVC-S)があり、いずれも3840×2160/60pの映像が収録されている。価格はオープンプライスだが、非圧縮版は1シーケンスあたり20万円強、圧縮版(XAVC-S)は10万円前後となる見込み。

 また、色域はITU-R BT.709で収録されているが、受注生産で4K/8Kテレビフォーマットである広色域のBT.2020のものも用意する。さらにHDRに対応したものも用意する予定だが、提供形態や価格などは個々の販売ケースによるため未定とのことだ。

「Hi-Fi映像への挑戦」というLDが最初の主観評価ツール。その後、Blu-rayでコンシューマー向けツールも販売していた

 同社は1983年にレーザーディスク用高画質プロモーションディスクを製作。2008年には雑誌の付録用として「FPD Benchmark Software」を製作し、これを元に「Hi-Definition Reference Disc QT-1000」シリーズを業務用評価ツールとして販売。100社が採用しているという。

撮影はソニーの4Kカメラ「F65RS」を使用

撮影はソニーの4Kカメラ「F65RS」を使用

 QT-4000はQT-1000の4K版に当たり、シーケンス構成は同じだという。ただし、すべて再撮された映像で、同社は2014年8月に4K60pの機材を導入し、11月末に京都で撮影を実施した。

8K版の主観評価ツールも開発中

8K版の主観評価ツールも開発中

発表会には麻倉怜士氏が登場。収録されている映像の評価ポイントについて詳しく解説した

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