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NECのHANAアプライアンスサーバーとEMC VNXストレージを組み合わせ提供

NECとEMCジャパン、「SAP HANA」環境向け統合ソリューション

2015年04月21日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 NECとEMCジャパンは4月20日、SAPのインメモリーコンピューティングプラットフォームである「SAP HANA」環境の効率的な構築と運用を支援する「SAP HANA テーラード・データセンター統合ソリューション」の提供を開始した。

 従来、SAP HANAを利用するためには、SAPの認定を受けたアプライアンスサーバーのハードウェア構成をそのまま利用する必要があった。その後、SAPでは認定ハードウェアの制限を緩和する「SAP HANAテーラード・データセンター統合(TDI)」を定義し、その第一弾としてストレージ認定(SAP HANA Enterprise Storage認定)を開始している。

 今回のソリューションでは、SAP HANA Enterprise Storage認定を受けた「EMC VNXシリーズ」ストレージと、NECのHANAアプライアンスサーバー「NEC High-Performance Appliance for SAP HANA」を組み合わせて提供する。これにより、顧客は1台のVNXストレージを複数台のHANAアプライアンスで共有利用できるようになる。また、VNXストレージを導入済みの顧客は、これを利用して短期間でSAP HANA環境を構築できる。

 そのほか、NECとEMCジャパンでは共同で、環境構築手順や各種要件の基準値達成、「EMC SnapView Snapshot」や「NEC CLUSTERPRO」といった運用製品機能の事前検証などを実施した。

 同ソリューションの提供価格は、NECサーバー(メモリ512GB)2台とEMC VNX5400の標準構成で3000万円(税別)から。両社では、3年間で20セットの提供を目指すとしている。

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