「Scene」を活用すると画像整理がカンタン!
冒頭で紹介したように、EX-ZR1600は「エクシリム オートトランスファー」により、撮影した画像をスマホに自動で転送することができる。このため、TwitterやFacebookといったSNSサービスへの共有もスマホから簡単に行なえる。
画像転送には「EXILIM Connect」というアプリが必要。このアプリを導入することで、カメラの操作から画像の転送まで一通りの操作がスマホから行なえる。さらに、SNSサービス「Scene」へのショートカットが用意されており、EXILIM ConnectとSceneの導入&設定さえ済ませてしまえばクラウドでの自動共有までできる。
SceneはAndroidやiOS上では写真整理アプリとして使える。最近のスマホユーザーは「Google+ フォトアプリ」をデフォルトの画像整理アプリとして使っている人が多いだろう。Google+ フォトアプリなら簡易的な画像補正なども行なえるが、Sceneは画像整理という観点でいえばGoogle+ フォトアプリよりも使いやすい。
最大の理由は、スクロールなどがかなり快適で、サクサク動く点。また、Exifなど詳細な画像情報にも簡単にアクセスできるのも、画像管理という点で便利だ。
さらに、Sceneはイベントや被写体ごとにアルバムを作ればそのままウェブへアップして共有することが可能。
ウェブにアップすればほかのスマホやタブレットをはじめ、PCから見ることも可能になる。これにより、旅行を一緒に楽しんだ人はもちろん、一緒には行けなかった友人などとも写真を共有できる。また、他人に公開しないでも自分のスマホ端末でつくったアルバムをPCで閲覧できるのは便利だ。
なお、Sceneでは画像補正などはできないが、ほかのアプリへの共有が簡単にできるので、選んだ画像をGoogle+ フォトアプリで編集することも可能だ。
デジカメをカバンにしまったまま
手元のスマホからデジカメ内の画像を確認できる!
このように旅先で撮りまくった写真を、宿泊先や帰りの電車など空いた時間にスマホで整理するのもスムーズだ。
しかし、EX-ZR1600の撮像素子は約1600万画素あり、オリジナルのデータをスマホに転送しているとストレージ容量を圧迫してしまう恐れがある。
ちなみに、デフォルトでは300万画素相当へリサイズされたデータが転送されるようになっているが、それでもスマホのストレージ容量が心もとない、という場合は逆にスマホからEX-ZR1600にアクセスするという方法もある。
EX-ZR1600は「Bluetooth Smart」に対応しており、スマホ側からカメラの電源を入れて操作できる。つまり、カバンの中にEX-ZR1600を入れたまま、スマホでカメラ内のオリジナル画像を確認できるのだ。
もちろん、その中で気に入ったものがあれば、すぐにスマホに転送し、そのままSNSなどへ投稿できる。
スマホがあるとデジカメと使う機会が減るかもしれないが、やはり両方を使いこなすのが楽しい写真生活になる。EX-ZR1600では、ズームや連写を活用したスマホでは撮れないような写真が撮れ、かつスマホカメラで撮ったのと同じようにSNSへの共有などが行なえる。
旅先で特別な思い出を写真に残したい、というのであればスマホとEX-ZR1600の両方を携えていくとさまざまなシチュエーションの撮影が楽しめるだろう。