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ソニーの「XAVC-S」などサポートするフォーマットも増加

「Final Cut Pro X」がアップデート、3Dタイトル機能を強化

2015年04月14日 13時44分更新

文● 八尋/ASCII.jp編集部

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「Final Cut Pro 10.2」「Motion 5.2」「Compressor 4.2」がリリース

 アップルは4月14日、映像アプリケーション「Final Cut Pro X」「Motion」「Compressor」をアップデート。「Final Cut Pro 10.2」「Motion 5.2」「Compressor 4.2」をリリースした。

 Final Cut Pro 10.2は、3Dタイトルをドラッグ&ドロップで作成できるようになったほか、映像編集をすぐに始められるようにシンプルなテンプレート、背景やアニメーションを備える映画用のテンプレートも付属。テキストは素材、照明、エッジなどを組み合わせてタイトル外観のカスタマイズが可能だ。カラーグレーディング時には、最大4つのビデオスコープを同時に閲覧でき、シェイプマスクを任意のエフェクトでプリセットとして保存して後で再利用することも可能になった。

 また、パナソニックの「AVC-Ultra」やソニーの「XAVC-S」を含む映像フォーマットを標準サポート。トランスコーディング、再生、レンダリングのGPUアクセラレーションにより、RED RAWファイルを使った処理をこれまで以上に迅速にできるようになったという。

 Motion 5.2は、複数の照明とカメラでタイトルを演出し、周囲のオブジェクトに対して陰影や反射を映し出すような3Dタイトルを備える複数のレイヤーで構成されたシーンなどが作成できる。新たに12のジェネレーターエフェクトを搭載するほか、キーフレーム機能を強化し、マスクとシェイプ作成時のコントロール機能もきめ細やかになったとしている。

 Compressor 4.2は、ムービー(本編)、トレーラー(予告編)、クローズドキャプション(字幕データ入り)を選択するだけで、iTunes Store用のパッケージが作成できる。パッケージをiTunes配信パートナーに納品すれば、iTune Storeで販売可能だ。また、「Compressorに送る」を利用する際に、高速なGPUレンダリング、マルチパスのH.264エンコーディング時のハードウェアアクセラレーション(互換システムのみ)など、エンコーディング作業の性能が向上している。

 新規購入の価格はMac App Storeで、Final Cut Pro 10.2が3万4800円、Motion 5.2とCompressor 4.2が6000円。既存ユーザーには、無償アップデートとして提供する。

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