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用意するガジェットも増え、試行錯誤を繰り返す。まさにギーク向き

これが本物のサードウェーブコーヒー、ネットで話題の抽出法を試す

2015年04月12日 12時00分更新

文● 四本淑三

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倒立法のデメリットは手間がかかること

 ただし倒立法は余計な手間がかかります。まずチャンバーのメモリが使えなくなるので、お湯の量がわかりません。だからお湯の量を計量カップなどで計っておく必要があります。

 もうひとつ、フィルターとキャップを取り付ける際にコツがいります。逆さにした状態で取り付けると、ペーパーフィルターがチャンバーの中に落ちてしまうからです。

 そこでペーパーフィルターを濡らしてキャップに貼り付け、剥がれ落ちないようにしてチャンバーに取り付けるわけです。そして一気にひっくり返し、カップの上に乗せるという手順になります。

倒立法の手順その3 濡らしたペーパーフィルターをキャップに貼り付け、剥落するのを防ぎます

倒立法の手順その4 お湯を注ぎます

倒立法の手順その5 ペーパーフィルターの張り付いたキャップを取り付けます

倒立法の手順その6 そして上下をひっくり返してカップの上に乗せます。ここが一番緊張する場面です。この際、ゆっくりやるとコーヒーがこぼれてくるので、素早くやるのがコツのようです

倒立法の手順その7 あとはプランジャーを押し下げてコーヒーを抽出します

 ただ、最初のうちは失敗することもあります。

 キャップに貼り付たフィルターが剥がれてしまい、最悪の場合、コーヒー粉とお湯の混合液が濾過されずカップに、だばあっと落ちてしまうのです。これはペーパーフィルターの濡らし具合の最適値を見つければ問題ないのですが、私は何度も失敗して虚脱感を味わいました。

 ただ。この方法に慣れると、蒸らし時間を長く取る必要のある、紅茶や緑茶のような茶葉を濾すこともできるようになります。

 インタビューを読む限り、エアロプレスを発明したアラン・アドラー御大は、この倒立法をお気に召してはいらっしゃらないご様子ですが、エアロプレスを手に入れたら、レシピのパラメーターが広がるので、一度試してみると楽しいと思います。

(次ページでは、「フィルターを変えるとおもしろい?」)

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