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業界人の《ことば》から 第138回

入社式で方針説明、シャープ髙橋社長の頭は経営で一杯

2015年04月07日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII.jp

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今回のことば

「大変な試練の時を迎えているなかで、皆さんが入社の決断をしてくれたことを大変嬉しく思う」
(シャープ・髙橋興三社長)

今年度は、シャープにとって勝負の年、“攻め”と“守り”の両面から、取り組んでいく

 シャープは、2015年4月1日午前9時30分から、シャープ本社において、2015年度入社式を開いた。

 今年の新入社員は、214人。技術系が132人(男性109人、女性23人)、ビジネス系が82人(男性38人、女性44人)。昨年の94人に比べると、約2倍増。もともと男性比率が高いシャープだが、今年の新入社員は3分の1が女性社員。とくに、ビジネス系では過半数が女性。シャープ・髙橋興三社長は、「新しい風をもたらしてくれると期待している」と語る。

 入社式の冒頭、髙橋社長は、「シャープが大変な試練の時を迎えているなかで、皆さんが入社の決断をしてくれたことを大変嬉しく思う」と切り出した。

 シャープは、2月3日に2014年度の通期見通しを下方修正。売上高は2兆9000億円と据え置いたものの、営業利益は10月公表値に比べて500億円減の500億円、経常利益は500億円減のブレイクイーブン、当期純損益は600億円減のマイナス300億円と最終赤字を見込む。

 就任2年目の髙橋社長が就任時に掲げた中期経営計画が達成できず、赤字転落という厳しい状況にある。

 2月の会見では、「業績悪化を真摯に受け止め、業績回復に向けて不退転の決意で臨む」と発言。今年5月に発表する中期経営計画を策定中のなかにある。

 入社式でも、「今年度は、シャープにとって勝負の年だ。“攻め”と“守り”の両面から、取り組んでいく」と宣言してみせた。

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