UCLAカリフォルニアナノシステム研究所(UCLA California NanoSystems Institute)は4月1日、現用のキャパシターよりもはるかに大容量なハイブリッドスーパーキャパシターを開発したと発表した。
発表によると、レーザーによって表面をナノ加工したグラフェンと二酸化マンガンを電極に用いることで高容量化に成功したという。現在市販されているスーパーキャパシター(電気ニ重層コンデンサー)の約5倍、薄膜リチウム電池の約2倍という大容量が可能。秒単位での充電に加えて自己放電も少ない。また現在製造されているスーパーキャパシターと異なり、クリーンルームでなくても製造できるという。
静電容量で電気を蓄えるキャパシターは、リチウムイオン充電池などの化学電池と異なり、数秒で充電可能・理論的な上限容量が高いなどの利点があり、据置型・モバイル用途の蓄電用に現在も改良が進められている。