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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第124回

タフスマホにFirefox、Nexus 6! マニア向けスマホ3台は満足いくスタミナ?

2015年04月01日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII.jp

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 GALAXY S5 ACTIVE、Fx0、Nexus 6という、スマホ大好きなマニアならきっと注目しているであろうスマホ3機種を比較している本連載。最後となる4回目のテストでは、バッテリーの持ちを見てみる。あまりにも違う3機種だけに結果の予測は困難だったが……勝利はあの機種に。

GALAXY S5 ACTIVE

Fx0

Nexus 6

GALAXYとNexusが1勝ずつできて最後
スタミナ比較でFx0は挽回なるか?

 今回を含めて4回にわたり比較してきたのが、ドコモ「GALAXY S5 ACTIVE SC-02G」、au「Fx0 LGL25」、ワイモバイル「Nexus 6」の3台だ。

 1回目のスペック&料金はバランスのよいNexus 6(関連記事)、2回目のスピードチェックは3機種とも引き分け(関連記事)、前回のカメラ比較でGALAXY S5 ACTIVEが勝ち(関連記事)、Androidスマホの2機種がリードする展開。

 本格展開が始まったばかりのFirefox端末「Fx0」はスペックからして不利だが、ここまでのテスト結果自体は健闘していると言えるのではないだろうか。

 そのスペックを振り返ると以下のようになっている。

  GALAXY S5 ACTIVE
SC-02G
Fx0
LGL25
Nexus 6
メーカー サムスン電子 LG Electronics モトローラ・モビリティ
本体サイズ 約74×145×9.2mm 約70×139×10.5mm 約83×159×10mm
重量 約171g 約148g 約184g
画面サイズ 5.1型 4.7型 6型
画面解像度 1080×1920ドット 720×1280ドット 1440×2560ドット
OS Android 4.4.2 Firefox OS 2.0 Android 5.0.1
CPU クアッドコア 2.5GHz クアッドコア 1.2GHz クアッドコア 2.7GHz
ROM/RAM 16GB/2GB 16GB/1.5GB 32 or 64GB/3GB
メモリーカード microSDXC(128GB) microSDXC(64GB) ×
下り最大通信速度 150Mbps 150Mbps 110Mbps(ワイモバイル利用時)
LTE対応周波数 2GHz/1.7GHz
/1.5GHz/800MHz
2GHz/800MHz 2.5GHz(AXGP)
/2GHz/1.7GHz
/900MHz(ワイモバイル利用時)
キャリアアグリゲーション × × ×(ワイモバイル利用時)
VoLTE × ×
連続通話時間 1020分(LTE) 1010分(3G) 1200分(3G)
無線LAN 2.4/5GHz対応 2.4/5GHz対応 2.4/5GHz対応
テザリング
カメラ画素数 1600万画素CMOS
(裏面照射型)
800万画素CMOS 1300万画素CMOS
(裏面照射型)
インカメラ 210万画素CMOS
(裏面照射型)
210万画素CMOS 200万画素CMOS
防水/防塵 ○/○ ×/× ×/×
ワンセグ連続視聴 10時間 × ×
フルセグ連続視聴 × × ×
FeliCa × ×
赤外線通信 × × ×
NFC
Bluetooth 4.0 3.0 4.1
MHL(HDMI) × ×
Miracast ×
SIM形状 microSIM microSIM nanoSIM
バッテリー容量 2800mAh 2370mAh 3220mAh
Qi × ×
カラバリ CamoGreen、TitaniumGray GOLD ダークブルー、クラウドホワイト

 なおNexus 6は、先日Android 5.1へとアップデート可能になったがテスト時点ではAndroid 5.0である。

 最後となる今回はスタミナ比較だが、バッテリーの容量だけを見ればNexus 6が3220mAhとAndroidスマホのなかでも大きめ。GALAXY S5 ACTIVEが2800mAhで続き、Fx0が2370mAhと容量が小さい。

 しかし消費電力への影響が大きい画面サイズでは、Fx0が4.7型と小さく、GALAXY S5 ACTIVEは5.1型、Nexus 6に至っては6型と大きい。OSもAndroid 4.4、Firefox OS、Android 5.0と、3機種とも違うため、結果に影響がありそうで、まったく予想できない。

YouTubeの2時間連続再生では
Fx0がバッテリー残量81%!

 まずテストを行ったのがYouTubeの2時間連続再生。それぞれYouTubeアプリ(Fx0もアプリストアからインストール)を同時に横画面で再生し、2時間後のバッテリー残量をチェックした。

 Androidの2機種はアプリの「Battery Mix」で電池の消費経過をチェック、Fx0はステータスバーのバッテリーアイコンを確認している。

 なお本体の設定は、音量を中くらい、筆者宅Wi-Fiに接続、画面の明るさは自動調整に任せ、GPSを有効に、Bluetoothはオフ、メールのアカウントは3機種とも同じにして行った。その他の設定はほぼ初期設定のままだ。結果は以下のとおり。

  GALAXY S5 ACTIVE Fx0 Nexus 6
2時間視聴後の
バッテリー残量
78% 81% 75%

 Fx0が81%を残し1番。画面サイズが小さく、解像度が低いとはいえYouTubeを見るのには十分。Firefox OSの省電力性能に期待を抱く結果となった。

 続くのがGALAXY S5 ACTIVE、Nexus 6の順。画面サイズがそのまま順位につながっている。ただしGALAXY S5 ACTIVEはもっとも画面が明るく、Nexus 6がそれに続く。Fx0はもっとも画面が暗く、かなり差を感じた。この明るさの自動調整の違いも大きそうだ。

中央のFx0のみ液晶で、あと2台は有機ELを採用している

カメラ、電子コミック、マップでは
GALAXY S5 ACTIVEがFx0を押さえる

 続いて同じ設定で複数の機能を使った場合のバッテリー消費の経過をチェックした。カメラの静止画50枚撮影、動画の10分撮影、電子コミックを読む、GPSを使った地図を表示する、という流れ。

 設定はYouTubeの再生テストと同じだが、電子コミックについては、Androidの2機種がKindle、Fx0はKindleが利用できないため、ブラウザーのニコニコ静画でほぼコミック1巻分となる量を読むことにした(約20分間の読書)。

 GPSを使った地図についても、アプリの違いがあり、Androidの2機種はGoogleのマップ、Fx0はプリインストールされていたNAVITIMEを使用。ナビは行わず、30分間外出し、その間現在地を常に表示するという形でテストを行なっている。

  GALAXY S5 ACTIVE Fx0 Nexus 6
カメラ撮影後 96% 97% 92%
電子書籍1冊 90% 88% 81%
マップGPS30分 85% 83% 64%

 こちらは最終的にGALAXY S5 ACTIVEの勝ち。バッテリー残量は85%となった。最初のカメラではFx0にリードされたが、電子コミックの読書で逆転しそのままリードした。

 Fx0も残量83%で良い結果だが、電子コミックに良いアプリがなかったのが痛い。あるいはブラウザーでもスムーズに読めると、GALAXYと互角の戦いができたかもしれない。たっ2%の差なので悔やまれる。

 Nexus 6は最後のマップで一気に電池が減り、残量64%となった。最初のカメラ撮影時から電池の消費が早かったものの、マップでは発熱もしており、動作に問題があったようだ。一度再起動でもしていれば違う結果になったかもしれない。

 またGALAXY S5 ACTIVE、Fx0ともに途中で画面が消灯したため、再度点灯している。

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