「S/4 HANA」にも対応、HANAアプライアンスをクラウド/月額料金で利用可
メモリ最大2TB、IIJ GIOが「SAP HANA」本番環境を提供
2015年03月26日 06時00分更新
インターネットイニシアティブ(IIJ)は3月25日、「SAP HANA」の本番環境をクラウド型/月額制で利用できる「IIJ GIOコンポーネントサービス データベースアドオン インメモリプラットフォーム for SAP HANA」を4月1日から提供開始すると発表した。
IIJでは昨年(2014年)7月から、「IIJ GIO for SAPソリューション PoC for SAP HANA」として、HANAの導入前検証環境をクラウドで提供してきた(関連記事)。今回のサービス環境は、このトライアル環境を機能拡張し、開発から検証、本番システムまですべての用途で利用できるようにしたもの。
同サービスでは、IIJ GIOクラウド上のSAP HANAアプライアンスを顧客専用に割り当て、月額料金で提供する。初期費用が55万4000円から、月額費用が27万7000円から(いずれも税抜)。最低利用期間は12カ月間。
上述の料金には、OSとHANAソフトウェアの導入料金、ハードウェアの監視/運用料金も含まれる。また、OSライセンス費用も含まれるが、HANAライセンスは顧客側で用意する必要がある。
サービスグレードは4段階に分かれており、最高グレード(TypeA)の場合はメモリ2TB/CPU60コアのHANAアプライアンスが専有できる。また、VMware仮想化環境を提供する「IIJ GIOコンポーネントサービス 仮想化プラットフォーム VWシリーズ」と連携させることで、HANAと連携するさまざまなアプリケーションの利用も可能になる。
提供グレード | TypeA | TypeB | TypeC | TypeD |
---|---|---|---|---|
OS | SUSE Linux Enterprise for SAP 11 | |||
ソフトウェア | SAP HANA Platform Edition 1.0 | |||
コア数 | 60コア | 30コア | ||
搭載メモリ | 2024GB | 1024GB | 512GB | 256GB |
搭載ディスク |
ログ:800GB×2(RAID 1) データ:600GB×25(RAID 50) |
データ:600GB×8(RAID 5) | ||
ネットワーク帯域 |
SAP HANAサーバ間の接続:10Gbps IIJ GIOコンポーネントとの接続:1Gbps |