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データ保護/ガバナンス機能を提供、NTTネオメイトがマネージドサービス発表

ネットワン、モバイルデータ保護「Druva inSync」国内発売

2015年03月26日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 ネットワンシステムズは3月25日、米ドゥルーバ(Druva)が提供するモバイル端末上のデータ保護/ガバナンスソリューション「Druva inSync」の販売を開始した。また同日、NTTネオメイトがinSyncをマネージドサービスとして今夏から提供することも発表されている。

ネットワンシステムズ 執行役員・CMO(最高マーケティング責任者)篠浦文彦氏

ドゥルーバ チーフレベニューオフィサーのピーター・アミルカン(Peter Amirkhan)氏

 inSyncは、モバイルPC(Windows、OS X)やスマートデバイス(iOS、Android、Windows)に対応し、業務データの保護とガバナンスをエンドポイントに提供するソリューション。エンドポイントとデータセンター/クラウドとの間で、常にファイルを同期する仕組み。

 データ保護/ガバナンスソリューションとして、暗号化とリモートワイプによる情報漏洩防止(DLP)、社内外との安全なファイル共有、データセンター/クラウドへのバックアップと迅速なリストア、管理者への全データの共有状況などの可視化/eディスカバリー対応といった機能を備えている。

inSyncが提供するデータ保護/ガバナンス機能の概要。必要な機能だけを購入することができる

inSyncではデスクトップクライアント、モバイルクライアント、Webクライアントが提供される。エンドポイント上に共有フォルダを作成し、データセンター/クラウドと常に同期する仕組み

 今回、ネットワンが国内で初めてドゥルーバとの販売代理店契約を締結し、官公庁や自治体、民間企業へのオンプレミスソリューション販売、およびクラウドサービス事業者へのサービス基盤構築を開始する。

 ネットワン 執行役員の篠浦氏は、同社ではこの数年間、仮想デスクトップやコラボレーションシステムなど、働く場所を問わない「ワークスタイル変革」ソリューションの提供を進めてきたと説明。そのうえで、「今回のinSyncは、強固でセキュアなワークスタイル変革ソリューションを実現するためのキーコンポーネントになる」と述べた。

 また、これまでのワークスタイル変革ソリューションと同様に、inSyncもネットワン自身で全社導入し、そのノウハウを顧客提案に生かしていく方針だという。「すでに技術検証は済んでいるが、どういうポリシーを作って運用するのが効率的かを検証していく。夏までには全社展開したい」(篠浦氏)。

 価格は、導入方法(クラウド型/オンプレミス型)と利用する機能により異なる。ネットワンが発表している導入プラン例と税抜価格(1アカウントあたり年額)は次のとおり。

  最小導入プラン 最大導入プラン(全4機能利用)
クラウド型 10,800円(A) 28,800円(A+B+C+D)
オンプレミス型 9,000円(A+B) 19,800円(A+B+C+D)
※A:バックアップ、B:情報漏えい防止、C:ファイル共有、D:e-ディスカバリー

NTTネオメイト、今夏のサービスインを前に無料キャンペーン

 ドゥルーバのアミルカン氏によれば、inSyncはすでに70カ国、3000以上のエンタープライズ顧客を持ち、300万台の端末を保護している。今回、モバイルワークの需要が増える日本市場に本格参入し、日本での販売チームと技術チームを立ち上げたことを明らかにした。今年中には日本法人も設立予定だという。

 また、NTTネオメイトが今年夏から、マネージドサービス型でinSyncを提供していくことも発表された(サービス基盤構築はネットワンが支援)。それに伴い、1カ月間の無料試用キャンペーンも開始している。

NTTネオメイトがinSyncの「無料お試しキャンペーン」を開始

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