日本電信電話(NTT)およびNTTコミュニケーションズは3月19日、既設の100G光ファイバーケーブルで4倍の400G光高速通信のフィールドトライアルに成功したと発表した。
新たに、光の位相と振幅の両方に情報を重畳して、さらに多値化を図る400G光送受信系を開発、波形歪み補償技術を活用するとともに誤り訂正技術も高性能化させている。
既設100G光ファイバーケーブルを用いてテストを行ったところ良好な結果が得られ、100G通信が同時に伝送される混在においても影響がないことを確かめた。実験環境においては750km以上の長距離伝送が可能なことを確認した。
NTTでは、4Kや8Kの高解像度映像の流通拡大などにより、今後基幹光ネットワークのトラフィックは飛躍的に増加すると見ており、既設光ケーブルを用いることで低コストで伝送量増加に対応できる本技術の実用化に向けて開発を推進するという。