こちらもド鉄板の
CoolerMaster「Seidon 120X」
2機目は空冷CPUクーラーでもおなじみCoolerMasterの120mmラジエーターモデル「Seidon 120X(RL-S12X-24PK-J1)」だ。ラジエーターの奥行きを38mmにすることで放熱面積をアップし、デュアルファンで強力に冷却する。
●対応ソケット:LGA1150/1155/1156/1366/2011/775、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2
●ラジエーター寸法:120(W)×38(D)×150(H)mm
●水枕寸法:70(直径)×27(H)mm
●ファン寸法:120(W)×25(D)×120(H)mm
●ファン回転数:600~2400rpm±10%
●風量:19.17~86.15CFM
●ノイズ:19~40dBA
●実売価格:1万円前後
●製品情報URL:http://apac.coolermaster.com/jp/product/Detail/cooling/seidon/seidon-120xl.html
最大の特徴は、微細な加工を施したヒートシンクを備えるマイクロチャンネルを採用した水枕だろう。流路の狭いフィンに冷却液をスムーズに流す強力なポンプも搭載しており、CPUコア→CPUヘッド→冷却液へ効率よく熱を伝える。
さらにポンプの動作音は25dBAと静音性への気配りもバッチリ。この辺は、さすが老舗CPUクーラーメーカーといったところ。
取り付け難易度もいたって普通のレベルで、手間取ることなく水枕をマザーボードに固定できる。チューブには硬めなFEP(波付硬質合成樹脂管)が採用されているが、直径は約9.6mmと細く、曲がり具合も悪くない。
多くの簡易水冷クーラーと同じように、水枕との接続部が可動式になっているため、取り回しに苦労することは少ないだろう。
ただ、チューブは約310mmと長めのため、キューブタイプの小型PCケースだと、ケース内のレイアウト次第では若干取り付け難易度がアップするかもしれない。
小型&水冷PCを目指すなら、「Seidon 120X(RL-S12X-24PK-J1)」に対応している同社製人気キューブ型Mini-ITXケースの「Elite 130 Cube」と組み合わせるのが安心だろう。
テスト中のCPU温度の推移は、Corsair「H80i」と同じ感じで、ストレステスト9分経過時は76度になっているが、最高温度は88度まで上昇。ラジエーターによる冷却液の放熱効率は、Corsair「H80i」に軍配が上がるようだ。
ファンは2000rpm(CPU温度80度オーバー)を超えたあたりから、ブ~ンと耳障りな音を発する。高負荷時でも1500~2000rpmの範囲で回転するように、ファンコントロールすれば、静音よりに調節できそうだ。また、ポンプの動作音もスペックでうたっているとおり、静音性が高く、アイドル時でも、動作音が気になることはなかった。
アイドル時 | |||
---|---|---|---|
CPU温度 | ファンノイズ | ファン回転数 | |
30 ℃ | 34.3 dBA | 845 rpm | |
純正より | +3 ℃ | -0.8 dBA | -805 rpm |
高負荷時 | ||||
---|---|---|---|---|
CPU温度 | 最高CPU温度 | ファンノイズ | ファン回転数 | |
76 ℃ | 88 ℃ | 42.6 dBA | 523 rpm | |
純正より | -17 ℃ | -10 ℃ | +4.1 dBA | -579 rpm |
→次のページヘ続く (Fractal Design「Kelvin T12」)
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